第1種換気に1年住んだ実感|フィルター掃除は4ヶ月に1回・10分でした

家づくり

家づくりで「換気システム」を真剣に検討する人は、あまり多くないかもしれません。断熱性能や間取りに比べると、どうしても地味なテーマです。

正直に言えば、我が家もそうでした。スウェーデンハウスでは第1種換気(全熱交換型)が標準仕様だったため、深く考えないまま導入したというのが実際のところです。

ところが1年以上住んでみて、これは家の快適さを最も左右する設備のひとつだったと痛感しています。

項目我が家の実際
採用システム第1種換気・全熱交換型(熱交換率85%)
体感家中の空気が常に澄んでいる
想定外だったこと窓をほとんど開けなくなった
フィルター掃除4ヶ月に1回・1台10分弱
運転音廊下設置。扉を閉めれば気にならない
1年使った不満なし

この記事では、第1種と第3種の違いといった基礎知識に加えて、実際に1年以上使ってどうだったのか——フィルター掃除の手間、音、そして「窓を開けなくなった」という想定外の変化まで、正直にお伝えします。

【実感】1年住んで分かった、第1種熱交換換気のリアル

まず、カタログには書かれていない「暮らしてみた実感」からお伝えします。

空気が、いつも澄んでいる

最も大きな体感がこれです。家の中の空気に、こもった感じが一切ありません。

窓を開けなくても新鮮な空気が循環しているので、外出から帰ってきて玄関を開けたときの「よどんだ空気」がない。料理の匂いも長く残りません。フィルターを通して給気しているため、花粉やPM2.5の影響もほとんど感じずに過ごせています。

そして、これは木造の北欧住宅ならではですが、家の中にずっとほのかな木の香りが漂っています。1年以上住んでも、この香りは消えていません。空気が計画的に入れ替わり続けているからこそ、木の香りだけが残り、生活臭は残らないのだと思います。

想定外|窓を開けることが、ほとんどなくなった

これは家を建てる前には想像していなかった変化です。

換気システムのおかげで家中が常に新鮮な空気なので、窓を開ける必要性がなくなりました。

「気持ちいいから開ける」ことはあっても、「空気を入れ替えるために開ける」という行為が完全に消えたのです。しかも高気密・高断熱の家なので、冷暖房を効かせているほうが快適な日が多い。結果として、窓は閉まったままの日がほとんどになりました。

そして、ここに我が家の反省があります。

「窓を開けるだろう」という前提で網戸を多めに付けたのですが、不要だったと思う窓がかなり多いのです。網戸はオプション扱いで費用も上がります。後付けもできるので、本当に開ける窓だけに絞って、あとは住んでから判断するのが正解でした。

これから家を建てる方は、ぜひこの点を覚えておいてください。第1種熱交換換気を入れるなら、網戸は最低限で足りる可能性が高いです。

スウェーデンハウスの総額は?ヘンマベスト36坪の実額と値引きのリアル
スウェーデンハウスの総額をヘンマベスト・延床約36坪の施主が実額公開。建物関連は税込約4,300万円(坪約120万円)、土地以外の総額は約4,900万円でした。150万円上振れした理由、値引きの実際、補助金160万円の活用法まで解説。

フィルター掃除は「4ヶ月に1回・10分」

第1種換気の唯一にして最大のデメリットとされるのが、フィルターのメンテナンスです。実際どれくらいの手間なのか——我が家の実績をお伝えします。

  • 頻度: 約4ヶ月に1回
  • 台数: 1階と2階で計2台
  • 作業時間: 1台あたり10分かからない程度
  • やり方: 天気の良い日にフィルターを外し、水洗いして外で乾かしてから取り付ける

つまり年に3回、1回20分程度の作業です。エアコンのフィルター掃除と大差ありません。
換気システムのフィルターお手入れが赤点灯になったら掃除のタイミングです。

コツは「天気の良い日にやる」と決めておくこと。水洗い後に乾かす時間が必要なので、晴れた休日にセットで済ませてしまうのが効率的です。

「メンテナンスが大変そう」というイメージで第1種換気を避ける方もいますが、実際の負担はこの程度だとお伝えしておきます。

音は、設置場所で決まる

機械で給排気する以上、運転音はゼロではありません。我が家の本体も、近づけば多少の音はします。

ただ、普段の生活で気になったことは一度もありません。理由は設置場所にあります。我が家は廊下に設置しているため、各部屋の扉を閉めれば音はまったく届きません。当然、寝るときに気になることもありません。

逆に言えば、寝室や書斎の近くに設置すると気になる可能性があるということです。間取りの打ち合わせの際、「換気システムをどこに設置するか」は必ず確認しておくべきポイントだと感じました。

そもそも、なぜ24時間換気が必要なのか

ここからは基礎知識を簡潔に整理します。

2003年の建築基準法改正により、すべての住宅に24時間換気システムの設置が義務化されました。建材などから発生する化学物質による「シックハウス症候群」を防ぐためです。

そして高気密住宅では、計画的な換気がより一層重要になります。気密性が高い家は隙間風が少ないという大きなメリットがある一方、意識的に換気を行わないと汚れた空気や湿気が室内にこもってしまうからです。結露やカビ、健康被害の原因にもなりかねません。

我が家のC値(気密性能)は0.7。この数値の家では、換気システムが「空気の入口と出口」のすべてを担っていると言っても過言ではありません。

高気密高断熱の家に1年住んだ実測値|UA値0.36・C値0.7の暮らし
高気密高断熱住宅の実際をUA値0.36・C値0.7の家に1年住む施主が公開。冬の朝は無暖房8時間後でも17℃以上、床暖房なしエアコンのみで電気代は月平均1万円台前半。乾燥などのデメリットと対策、メーカー選びで聞くべき3つの質問も解説します。

第1種と第3種、何が違うのか

換気システムは給気と排気の方法で3種類に分かれますが、住宅で実質的に選択肢になるのは第1種と第3種の2つです(第2種は病院のクリーンルームなどで使われる特殊な方式で、住宅ではほぼ採用されません)。

項目第1種換気第3種換気
給気機械自然(給気口)
排気機械機械
換気の安定性◎ 天候に左右されない△ 風圧などに左右される
導入コスト高い安い
熱交換可能難しい
メンテナンスフィルター掃除が必要比較的簡単

最大の違いは「外の空気がそのまま入ってくるかどうか」です。

第3種換気は導入コストが安い反面、給気口から冬は冷たい空気、夏は蒸し暑い空気が直接入ってきます。給気口付近で足元がスースーする「コールドドラフト」は、第3種換気でよく指摘される問題です。

せっかく断熱性能を高めても、給気口から冷気が入ってきては意味がありません。高気密・高断熱住宅で第1種換気が推奨されるのは、この一点に尽きます。

第1種の中でも「全熱交換型」を選ぶべき理由

第1種換気を選ぶ場合、さらに2つの選択があります。

  • 熱交換型 vs 非熱交換型: 排気する空気の熱を回収して給気に移すのが熱交換型。非熱交換型では外の暑さ寒さがそのまま入るため、第1種のメリットが薄れます。熱交換型が基本です
  • 全熱交換 vs 顕熱交換: 全熱交換は「温度+湿度」、顕熱交換は「温度のみ」を交換します。日本の高温多湿な夏と乾燥する冬を考えると、一般住宅では全熱交換が主流です

我が家が採用しているのは全熱交換型で、熱交換率85%。外気の熱を捨てずに取り込めるため、換気しても室温が大きく変わりません。

なお、配管方式には各部屋にダクトを回す「ダクト式」と、壁に小型機を複数設置する「ダクトレス式」があります。ダクト式は各部屋に確実に給気でき、フィルター掃除も本体のみで済むのが利点です(我が家が2台で済んでいるのはこの方式のため)。

換気システムで後悔しないための3つの確認事項

1年住んだうえで、商談時に確認しておくべきだと感じた点を挙げます。

① 本体をどこに設置するか。音の問題は設置場所でほぼ決まります。我が家のように廊下なら気になりませんが、寝室の近くだと話が変わります。間取りの段階で確認してください。

② フィルター掃除の頻度と方法。「水洗いできるか」「何台あるか」「どこにアクセスするか」で手間が大きく変わります。我が家は4ヶ月に1回・2台で20分程度ですが、機種によっては異なります。

③ 気密性能(C値)を測定しているか。これが最重要かもしれません。換気は「計画通りに空気が流れること」が前提であり、家に隙間があれば計画通りには流れません。C値を全棟測定しているメーカーかどうかを必ず聞いてください。どんなに良い換気システムでも、気密が伴わなければ性能を発揮できません。

よくある質問(FAQ)

Q. フィルター掃除は大変ですか?
A. 我が家は4ヶ月に1回、1台あたり10分弱です(1階と2階で計2台)。天気の良い日に外して水洗いし、乾かして戻すだけ。エアコンのフィルター掃除と大差ない負担です。

Q. 運転音は気になりますか?
A. 廊下に設置しているため、扉を閉めれば全く気になりません。寝るときに気になることもありません。ただし設置場所によっては変わるので、間取り段階での確認をおすすめします。

Q. 電気代は上がりますか?
A. 24時間動き続けるので電力は消費しますが、熱交換によって冷暖房費が下がるため、トータルでは相殺されます。我が家は4人家族・オール電化で年間を通して月平均1万円台前半です。

Q. 窓を開けなくていいのですか?
A. 換気システムが常に空気を入れ替えているので、換気目的で開ける必要はありません。我が家は「気持ちいいから開ける」ことはあっても、空気を入れ替えるために開けることはなくなりました。

Q. 換気を止めてもいいですか?
A. 絶対に止めないでください。隙間のない高気密住宅では、換気システムが唯一の空気の通り道です。止めれば空気がこもり、結露やカビの原因になります。

まとめ:地味だが、暮らしを最も変えた設備

  • 高気密住宅なら第1種換気・全熱交換型が最適解
  • 体感は「家中の空気がいつも澄んでいる」。匂いも花粉もこもらない
  • 想定外だったのは窓を開けなくなったこと。網戸は最低限で足りる
  • フィルター掃除は4ヶ月に1回・1台10分弱。想像より軽い
  • 音は設置場所で決まる。間取り段階で確認を

正直、家を建てる前の私は換気システムを軽視していました。スウェーデンハウスの標準仕様だったから、深く考えずに導入したというのが本音です。

しかし1年以上暮らしてみて、毎日の快適さを支えているのは、実はこの目立たない設備だったと実感しています。玄関を開けた瞬間の空気、料理の匂いが残らないこと、花粉の季節でも家の中では平気なこと——これらはすべて換気システムの仕事です。

断熱性能ほど話題にならないテーマですが、後から交換するのが最も難しい設備のひとつでもあります。家づくりの段階で、ぜひ一度真剣に検討してみてください。

スウェーデンハウスの標準仕様の全体像はこちら↓

【2026年版】スウェーデンハウスの標準仕様まとめ|ヘンマベスト施主が全公開
スウェーデンハウスの標準仕様を、ヘンマベストで建てた施主が全公開。何が標準で何がオプションかをカテゴリ別に解説します。
【展示場に行く前に】スウェーデンハウスには紹介制度があります!
紹介経由でご契約いただくと、10万円分のメンテナンスポイントがもらえます(時期によって特典が増えるキャンペーンも!詳細は公式サイトへ)。契約の義務や、こちらから営業することは一切ありません。紹介させていただいた方には、家づくり中の疑問もInstagramのDMでサポートしています。
制度の仕組みと注意点は紹介制度の解説記事にまとめました。
紹介のご依頼はお問い合わせフォームまたはInstagramのDMからお気軽にどうぞ!

コメント

タイトルとURLをコピーしました