「オフシーズンも、家の庭でスノーボードの感覚を維持したい」
そう考えて、我が家の庭にmomentum(モメンタムジャパン)のトリックスノーを設置しました。オフトレ用の人工芝、いわゆる「芝トレ」の環境です。
結論からお伝えします。
| 項目 | 我が家の実際 |
|---|---|
| 購入したもの | トリックスノー(通常版) 18枚組・グレー |
| 費用 | 税込 50,490円 |
| 設置場所 | 庭の人工芝の上に敷きっぱなし |
| できる練習 | ノリ系グラトリ(オーウェンなど)、ジブトリック、子どもの練習 |
| 滑走性 | 水をかけると向上 |
| 迷った競合 | シバカツ |
この記事では、実際に購入・設置した立場から、枚数の選び方、リアルな滑走感、そして競合の「シバカツ」と比較してトリックスノーを選んだ理由まで、正直にお伝えします。
トリックスノーとは|日本で最初のオフトレ専用人工芝
トリックスノーは、momentum(モメンタムジャパン)が展開するスノートレーニング専用の人工芝です。ブランド自身が「日本最初のオフトレマットブランド」を掲げており、この分野のパイオニア的存在です。
一般的な園芸用の人工芝と決定的に違うのは、ブラシがソールと同じ高密度ポリエチレン製である点。ソールと同素材だからこそ、雪上に近い滑走感とエッジの掛かりが再現されます。ホームセンターの人工芝で代用しようとすると、摩擦で止まってしまったり、逆にソールを傷めたりします。
| 項目 | スペック |
|---|---|
| 1枚のサイズ | 約80cm × 20cm |
| 素材 | 高密度ポリエチレン(ソールと同素材) |
| 接続方法 | ジョイント式(工具不要) |
| カラー | ブラック / ホワイト / グレー |
| 推奨枚数 | グラトリ練習なら12〜30枚 |
「通常版」と「NEX」の違いに注意
購入前に知っておくべきなのが、トリックスノーには通常版とNEXの2種類があることです。公式の説明を整理すると、性格がはっきり分かれています。
| トリックスノー(通常版) | トリックスノー NEX | |
|---|---|---|
| 特徴 | 滑走性が高い | 約8%柔らかく、粘りのある素材 |
| 得意なこと | ドライブ、スピン系の滑り感 | ドルフィン、エッジングを使ったトリック |
| サイズ | 80cm × 20cm | 30cm角 |
公式も「滑り性は通常版のほうが上。NEXは滑り性を多少犠牲にしてエッジング感を増やした」と明言しています。我が家は通常版を選びました。ノリ系のグラトリを中心に練習したかったので、滑走性を優先した形です。
18枚・5万円で、庭にどれくらいの練習スペースができるか
我が家が購入したのは18枚組・グレー、税込50,490円です。
枚数選びは最も悩むポイントだと思います。公式の推奨は「グラトリ練習なら12〜30枚」と幅がありますが、感覚的にはこう考えると分かりやすいです。
- 12枚前後:板を置いてプレスやバランス練習ができる最小構成。ノリ系の動きは窮屈
- 18〜24枚:一般的な板でグラトリ練習ができる現実的なライン。我が家はここ
- 30枚:余裕を持って動ける。予算とスペースが許すなら理想
正直に言えば、もっと広ければもっと自由に動けます。ただ、庭のスペースと予算のバランスを考えると、18枚は「日常的に練習を続けられる最小限にして十分」という判断でした。後から買い足せる(1枚単位でも購入可能)のも、この製品の良いところです。

設置は「人工芝の上に敷きっぱなし」
我が家は庭の人工芝の上に、そのまま敷いています。設営・撤収の手間がない「敷きっぱなし」運用です。
これが継続の鍵だと感じています。毎回出して並べる必要があるなら、「今日はいいか」となる日が必ず来ます。庭に出れば、そこに練習環境がある——この手軽さは、自宅サウナやホームジムと同じ論理です。移動時間ゼロ、準備時間ゼロが習慣を作ります。
人工芝の上に置くメリットもあります。下地に適度なクッション性があるため、コンクリートに直置きするより衝撃が優しく、転倒時のダメージも軽減されます。
実際の滑走感|そのままでも滑る。水をかければさらに
まず安心してほしいのは、水をかけなくても普通に滑るということです。
公式も「水に濡らさなくてもかなりの滑り性を持たせている」と説明していますが、実際その通りで、乾いた状態のまま板を乗せてもしっかり動きます。思い立ったときに庭に出て、そのまま練習を始められる——この手軽さは、継続するうえで想像以上に重要です。
そのうえで、水をかけるとより滑走性が上がります。「もう少しスムーズに動きたい」「今日はしっかり練習したい」というときに、ホースでサッと濡らす。必須ではないけれど、効果ははっきり体感できる——という位置づけです。
なお、momentumからは人工芝専用のワックスも販売されています。生塗りタイプで、シリコンスプレーに匹敵する滑走性と、ソールの保護効果があるとのこと。我が家はまだ試していませんが、今後導入して比較する予定です(使用感は追記します)。
何ができて、何ができないか
18枚という限られたスペースで、実際にできている練習を正直にお伝えします。
できること
- ノリ系のグラトリ。オーウェンなど、板の反発と体重移動を使うトリックの反復練習ができます。雪上では1本滑るのに時間がかかりますが、庭なら同じ動きを何十回も繰り返せるのが最大の価値です
- ジブトリックの練習。板を横にしたときの感覚、乗り込む位置の確認ができます
- 子どもの練習。これは想定外の収穫でした(後述)

できないこと
一方で、当然できないこともあります。
- スピードを出した滑走やカービング。平地に敷いている以上、雪上のようにスピードは出ません。傾斜を作れる環境なら話は変わりますが、一般家庭では現実的でないでしょう
- 大きな回転系。スペースの制約があるため、広い動きを伴うトリックは難しいです
つまり、芝トレは「雪上の代わり」ではなく「雪上に行くまでの感覚維持と反復」のためのもの。この期待値の設定さえ間違えなければ、投資に見合う価値は十分にあります。
想定外だった「子どもの練習台」としての価値
買う前は考えていなかったのですが、子どものスノーボード練習にこれが非常に良いのです。
雪山に行ってから板の乗り方を教えるのは、実は効率が悪い。寒いし、リフト代もかかるし、子どもは早々に疲れます。しかし庭でなら、「板を履く」「立つ」「体重を移動する」という基礎を、暖かい日に何度でも練習できます。
雪山での貴重な時間を「基礎練習」に使わずに済むのは、ファミリースノーボーダーにとって大きなメリットだと感じています。

競合比較|なぜ「シバカツ」ではなくトリックスノーにしたか
購入を検討する際、最後まで迷ったのがシバカツでした。同じくグラトリ練習用のマットで、SNSやYouTubeでも話題の製品です。
| トリックスノー(momentum) | シバカツ | |
|---|---|---|
| ブランドの立ち位置 | 日本最初のオフトレマットブランド | 後発。グラトリプロとの共同開発 |
| コンセプト | グラトリ・JIB・カービングと幅広く対応 | グラトリ専用に特化 |
| ラインナップ | 通常版/NEX/A&S(傾斜用)など複数 | スタンダード/エキスパートなどセット構成 |
| 1枚のサイズ | 80cm × 20cm | 80cm × 20cm |
| 周辺アイテム | 専用ワックス、JIBボード、バッグなど豊富 | 専用ツールあり |
正直なところ、どちらも良い製品だと思います。シバカツは「グラトリ専用」と割り切って設計されており、大量生産によるコストパフォーマンスも打ち出しています。
そのうえで、我が家がトリックスノーを選んだ決め手は「先にオフトレ用人工芝を開発していたブランドだから」という一点です。
この分野は近年ブームになり、類似品も増えています。その中で、最初にこのカテゴリを作り、改良を重ねてきたブランドには、蓄積された知見があるはずと考えました。実際、トリックスノーには通常版・NEX・A&S(傾斜用)といったバリエーションがあり、「滑り性を取るか、エッジング感を取るか」という選択肢まで用意されているのは、長年の試行錯誤の結果だと感じます。
また、専用ワックスやJIBボード、トランポリンボードなど周辺アイテムが充実していることも決め手でした。芝トレを続けていけば、必ず「もっとこうしたい」が出てきます。そのときに拡張できるエコシステムがあるのは心強い。
迷っている人へ|レンタルという選択肢
5万円という金額は、決して安くありません。「本当に自分に合うのか」と迷うのは当然です。
実はmomentumは、トリックスノー20枚程度のレンタル(貸し出し)を用意しています。使用感を確かめるための3日程度の試用が目的で、練習会などでの使用は不可とされていますが、「買う前に試したい」という人には理想的な制度です。
迷っているなら、まずレンタルで感触を確かめてから判断するのが賢明でしょう。この制度があること自体、製品への自信の表れだとも感じます。
よくある質問(FAQ)
Q. 何枚買えばいいですか?
A. グラトリ練習なら18〜24枚が現実的なラインです。12枚だとプレスやバランス練習が中心になり、30枚あれば余裕を持って動けます。1枚から買い足せるので、まず18枚前後で始めて必要に応じて拡張するのがおすすめです。
Q. 通常版とNEX、どちらを選ぶべき?
A. 公式の説明では、ドライブやスピンなど滑り感を楽しみたいなら通常版、ドルフィンやエッジングを使ったトリックならNEXとされています。我が家はノリ系グラトリ中心なので通常版を選びました。
Q. ホームセンターの人工芝で代用できませんか?
A. おすすめしません。トリックスノーはソールと同じ高密度ポリエチレン製で滑走性が設計されていますが、一般の人工芝は素材も毛足も異なり、滑らない・ソールを傷めるといった問題が起きます。
Q. ボードは雪山で使っているものでいい?
A. 芝トレでソールは傷みます。オフトレ用の板を用意するか、古い板を専用に回すのが一般的です。大事な板を使うのは避けたほうが無難だと思います。
Q. 敷きっぱなしで劣化しませんか?
A. 我が家は敷きっぱなし運用ですが、今のところ問題は出ていません。長期の経過は追って追記します。
まとめ:庭に「感覚を維持する場所」がある価値
- トリックスノー18枚(グレー)で税込50,490円
- 庭の人工芝に敷きっぱなしにすることで、練習のハードルがゼロになる
- そのままでも滑るので思い立ってすぐ練習できる。水をかければさらに滑走性アップ
- ノリ系グラトリとジブの反復練習、そして子どもの基礎練習に有効
- シバカツと迷ったが、このカテゴリを最初に作ったブランドの知見と拡張性を評価して選択
我が家の庭には、バレルサウナがあり、家の中には4畳のホームジムがあります。そこに芝トレのスペースが加わりました。


共通しているのは、「やりたいことを、移動時間ゼロでできる環境を家に作る」という考え方です。ジムに通うのも、雪山に行くのも、それ自体が楽しい。でも日常の中で継続できる仕組みがあるかどうかで、上達も習慣も変わってきます。
庭でひとしきり練習した後、そのままサウナへ。この動線は、我ながら最高の贅沢だと思っています。

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