「家を建てたいけれど、ハウスメーカー選びは何から始めればいいのかわからない」
家づくりを検討し始めた私たちも、まさに同じ状態でした。妻の実家の横に一軒家を建てることを決めたものの、住宅の知識は完全にゼロ。ハウスメーカーによって金額やデザインが違うことは知っていましたが、断熱性・気密性・耐震性といった「性能」まで大きく異なるとは思ってもいなかったのです。
この記事では、そんな知識ゼロの私たちが、住宅展示場での失敗も経験しながら候補を2社まで絞り込んだ手順を時系列で紹介します。「先にやっておけばよかったこと」も具体的にまとめたので、これから家づくりを始める方はぜひ参考にしてください。
結論:ハウスメーカー選びは「家族会議」から始めるのが正解だった
結論からお伝えすると、私たちの経験上、ハウスメーカー選びは次の4ステップで進めるのがおすすめです。
- 家族で「性能・デザイン・価格」の優先順位を話し合う
- 優先順位に合いそうなメーカーを3〜4社選び、展示場を予約する
- 見学後、性能指標(UA値・C値など)と価格を自分でも調べる
- 候補を2〜3社に絞り、間取り・見積もりの検討に進む
当時の私たちはこの順番を知らず、いきなり2番目の「展示場見学」から始めてしまいました。その結果どうなったのか、実際の体験を順にお話しします。
妻の第一希望は「スウェーデンハウス」だった
妻の実家はスウェーデンハウスです。
「住み慣れた実家と同じなら間違いない」と、妻は最初からスウェーデンハウスを推していました。私も妻の実家の北欧デザインは好きだったため、最初は「スウェーデンハウスでいいかな」と軽く考えていました。
しかし、家は人生最大の買い物です。「一社だけで決めるのはもったいない」と思い直し、情報収集も兼ねて住宅展示場に足を運ぶことにしました。
【失敗談】知識ゼロ・準備ゼロで住宅展示場へ
義父母と子ども2人を含む総勢6人で、住宅展示場のハウスメーカーをまわりました。
それぞれのメーカーで話を聞きましたが、正直「ここだ!」とピンとくる会社はありませんでした。今振り返ると理由は明確で、各社の説明を比較するための「物差し」を何も持っていなかったからです。坪単価を聞いても高いのか安いのか判断できず、性能の話をされても他社と比べてどうなのかわからない。せっかく6人で丸一日かけたのに、手元に残ったのはカタログの山だけでした。
初めての住宅展示場で後悔しないための5つの準備
この失敗を踏まえて、初めて住宅展示場へ行く方に「最低限これだけは準備してほしい」と思うことが5つあります。
- 予算の上限を決めておく:坪単価の目安を把握しておくだけで、各社の価格説明が「比較できる情報」に変わります
- 重視する性能を決めておく:断熱性・気密性・耐震性など、何を優先するかを家族で話し合っておく
- 事前予約特典を確認する:多くの展示場には事前予約者限定のギフト特典があります。私たちは知らずに行って損をしました
- 見学する社数を絞る:1社あたり1〜2時間かかるため、1日4社が限界。子連れの場合は3社でも十分です
- モデルハウスの仕様を確認する:展示場の家は標準仕様よりグレードが高いことが多く、「この設備は標準ですか?」の一言が重要です
また、モデルハウスは一般的な住宅よりかなり広く作られているため、実際の生活スケールをイメージしにくい点にも注意が必要です。担当者に「実際に建てる坪数だとどうなりますか?」と確認するのがおすすめです。
転機は、最後にふらっと立ち寄った「一条工務店」
見学も終盤、少し疲れて「もう帰ろうか」という雰囲気になっていました。そんなとき、最後に立ち寄ったのが一条工務店でした。
当時の私たちにとって、一条工務店は名前も聞いたことのないハウスメーカーでした。しかし話を聞いてみると、「家は性能」というコンセプトのもと、断熱性・気密性・耐震性に徹底的にこだわるメーカーだとわかりました。
「性能が高い家は光熱費が安い」「夏も冬も室温が安定している」「ヒートショックなどの健康リスクが下がる」。それまで「家=デザイン」としか考えていなかった私たちにとって、この視点は大きな発見でした。
一条工務店の展示場は、実際の坪数のモデルハウスであったため、実際に住むイメージができたのも好印象でした。また、営業担当の方の話がわかりやすく、納得できることが多かったです。
帰宅後、育休中の2ヶ月間でハウスメーカーを徹底調査
展示場から帰宅した後、私と妻は毎日のようにハウスメーカーについて調べ始めました。当時は夫婦ともに育休中だったため、時間をかけてじっくり比較できたのは幸運でした。
調べれば調べるほど、「家の性能」が住み心地と家計を大きく左右することがわかってきました。特に重要だと感じたのは、次の4つの指標です。
- UA値(断熱性):数値が小さいほど断熱性が高い。快適に暮らす目安はUA値0.6以下
- C値(気密性):家の隙間を示す数値。小さいほど冷暖房効率が上がり、光熱費が下がる
- 耐震等級:最高等級3は長期優良住宅の条件のひとつ。地震大国の日本では外せない指標
- 換気システム:給気・排気とも機械制御する第1種換気が高性能住宅の主流
展示場で「物差し」を持っていなかった私たちも、この4つを知ってからは、各社のカタログや公式サイトを同じ土俵で比較できるようになりました。
候補は「スウェーデンハウス vs 一条工務店」の2社に
2ヶ月の調査の結果、候補は一条工務店(グランスマート)とスウェーデンハウス(ヘンマベスト)の2社に絞られました。
一条工務店は、外内ダブル断熱構法や全館床暖房の標準装備など、断熱・気密性能とコストパフォーマンスで頭ひとつ抜けた存在でした。一方のスウェーデンハウスは、標準仕様の木製サッシ3層ガラス窓と、時間が経つほど味わいが増す「経年美化」の北欧デザインが唯一無二。妻が幼少期から住み慣れているという安心感も大きな強みでした。
つまり私たちの悩みは、「性能・価格の一条工務店か、デザイン・安心感のスウェーデンハウスか」という構図に整理されたのです。
当時の2社の見積もり感としては、同じ延床40坪の想定で一条工務店のほうが数百万円安かったです。一条工務店は、他のハウスメーカーと違って値引きが一切ないので、それも影響していると思います。それを踏まえてもコスパの良いハウスメーカーだと感じました。
2社の性能・価格・デザインの詳しい比較と、私たちが最終的にどちらを選んだのかは、次の記事で詳しく紹介しています。

よくある質問:初めてのハウスメーカー選び
住宅展示場は1日に何社まわれますか?
1社あたり1〜2時間かかるため、大人だけなら4社、子連れなら3社が現実的です。私たちは6人(大人4人+子ども2人)でまわりましたが、後半は全員疲れてしまい、説明が頭に入りませんでした。
展示場は予約なしで行っても大丈夫ですか?
予約なしでも見学できますが、事前予約をすると待ち時間が減るうえ、ギフト券などの来場特典を受けられる展示場が多いです。行きたいメーカーが決まっているなら予約をおすすめします。
ハウスメーカーの候補は何社くらいに絞ればいいですか?
間取りや見積もりの詳細検討に進めるのは、体感として2〜3社が限界です。それ以上になると打ち合わせの時間も労力も倍増します。まず展示場や資料で大まかに比較し、本命2社+α程度まで絞るのがおすすめです。
まとめ:優先順位を決めてから展示場へ行こう
知識ゼロで住宅展示場に飛び込んだ私たちは、準備不足で一度は空振りしたものの、一条工務店との偶然の出会いをきっかけに「家の性能」という新たな視点を得て、候補をスウェーデンハウス vs 一条工務店の2社に絞り込むことができました。
これからハウスメーカー選びを始める方は、展示場に行く前にまず「性能・デザイン・価格」のどれを最優先にするかを家族で話し合ってみてください。その「物差し」があるだけで、展示場での見学は格段に有意義になるはずです。
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