約1年前、妻の実家の横に一軒家を建てることを決意しました。
早速ハウスメーカー選びを始めた私たち。しかし当時は完全な知識ゼロでした。ハウスメーカーによって金額やデザインが違うのは知っていました。でも、性能や構造まで大きく異なるとは思ってもいなかったのです。
この記事では、そんな知識ゼロの私たちがどのようにハウスメーカーを絞り込んでいったのかをご紹介します。同じように「何から始めればいいかわからない」という方の参考になれば幸いです。
妻の第一希望は「スウェーデンハウス」
妻の実家はスウェーデンハウスです。
「住み慣れた実家と同じなら間違いない」と、妻は最初からスウェーデンハウスを推していました。私も妻の実家の北欧デザインは好きでした。そのため最初は「スウェーデンハウスでいいかな」と軽く考えていました。
しかし、家は人生最大の買い物です。「一社だけで決めるのはもったいない」と思い直し、情報収集も兼ねて住宅展示場に足を運ぶことにしました。
知識ゼロで住宅展示場へ。準備不足で後悔したこと
義父母・子ども2人を含む総勢6人で、複数のハウスメーカーをまわりました。それぞれ話を聞きましたが、正直「ここだ!」とピンとくるメーカーはありませんでした。
今振り返ると、準備なしで行ったのが失敗でした。住宅展示場では、事前に比較軸を持って臨むことがとても重要です。具体的には以下のような点を整理しておくべきでした。
- 予算の上限:坪単価の目安を把握しておくと比較しやすい
- 重視する性能:断熱性・気密性・耐震性など、何を優先するか決めておく
- 事前予約特典の確認:多くの展示場では事前予約者限定のギフト特典がある
- 見学する社数を絞る:1日4社が限界。子連れの場合は3社でも十分
- モデルハウスの仕様を確認:展示場の家は標準仕様よりグレードが高いことが多い
また、当日は展示場のモデルハウスが一般的な住宅よりも広く作られているため、実際の生活スケールがイメージしにくい点にも注意が必要です。担当者に「実際に建てる坪数だとどうなりますか?」と確認するのがおすすめです。
偶然の出会い。最後に立ち寄った「一条工務店」
少し疲れて「もう帰ろうか」という雰囲気になっていました。
そんなとき、最後にふらっと立ち寄ったのが一条工務店でした。
当時の私たちにとって、一条工務店は名前も聞いたことのないハウスメーカーでした。しかし話を聞いてみると、「家は性能」というコンセプトのもと、断熱性・気密性・耐震性に徹底的にこだわるメーカーだとわかりました。
それまで「家=デザイン」としか考えていなかった私たちにとって、これは大きな発見でした。「性能が高い家は光熱費が安い」「夏も冬も室温が安定している」「健康リスクが下がる」。そうした話を聞くうちに、一条工務店に強く惹かれていきました。
帰宅後、2ヶ月間の徹底調査が始まった
展示場から帰宅した後、私と妻は毎日のようにハウスメーカーについて調べ始めました。
当時は夫婦ともに育休中だったため、時間をかけてじっくり調べることができました。
調べれば調べるほど、家の性能の重要性がわかってきました。具体的には以下のような指標が家の快適さを大きく左右するとわかりました。
- UA値(断熱性):数値が小さいほど断熱性が高い。快適に暮らすにはUA値0.6以下が目安とされている
- C値(気密性):家の隙間を示す数値。小さいほど冷暖房効率が高く光熱費が下がる
- 耐震等級:最高等級3が長期優良住宅の条件にもなる。地震大国・日本では重要な指標
- 換気システム:第1種換気(給気・排気ともに機械制御)が高性能住宅では主流
スウェーデンハウス vs 一条工務店:性能比較
調べた結果、私たちの中で候補は2社に絞られていきました。それぞれの特徴を整理すると、以下の通りです。
一条工務店(グランスマート)
一条工務店は、断熱・気密性能が業界トップクラスです。外内ダブル断熱構法により、一般的なグラスウールの約2倍の断熱性を持つ高性能ウレタンフォームを構造材の外側・内側にダブルで施工しています。次世代省エネルギー基準と比べ、2.5倍以上も熱を伝えにくい構造です。また、全館床暖房が標準装備で、光熱費を一般的な住宅の約1/6に抑えられるとされています。
ただし、「性能最優先」の設計思想から、間取りやデザインに一定の制約があります。また、年間供給棟数が業界トップクラスのため、実際に建つまでに時間街で同じようなデザインの家を見かけることも多いです。
スウェーデンハウス(ヘンマベスト)
一方、スウェーデンハウスも高性能ハウスメーカーです。特徴的なのが、標準仕様の木製サッシ3層ガラス窓です。木のフレームは樹脂の約1.4倍・アルミの約1,700倍もの断熱性能を誇ります。また、潜水艦のハッチのような圧着構造で高い気密・遮音性を実現しています。
断熱材は一般的なグラスウールを採用しているため、純粋な断熱性能の数値では一条工務店に及ばない面があります。しかし、北欧の厳しい気候で培われた技術と、時間が経つほど美しくなる「経年美化」のデザイン性は唯一無二です。妻が幼少期から住み慣れていることもあり、安心感という点でも大きな強みがありました。
2社を比較して見えてきた「決め手」
コスト面と性能面では、一条工務店が優っていました。しかし、デザイン面ではスウェーデンハウス以上に魅力を感じるメーカーは見つかりませんでした。つまり、「性能か、デザインか」という悩みになっていったのです。
こうして、この2社で悩む2ヶ月が始まりました。最終的にどちらを選んだのか、その理由については次の記事で詳しく紹介しています。
まとめ:知識ゼロから「2社比較」へ
知識ゼロで住宅展示場に飛び込んだ私たち。しかし、一条工務店との偶然の出会いをきっかけに「家の性能」という新たな視点を得ました。その結果、候補はスウェーデンハウス vs 一条工務店の2社に絞られました。
これからハウスメーカー選びを始める方へ。まず住宅展示場に行く前に「性能・デザイン・価格」のどれを最優先にするかを家族で話し合っておくことをおすすめします。それだけで展示場での見学が、格段に有意義になるはずです。



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