「新築するなら食洗機は海外製のフロントオープンにしたい。でも、ボッシュって実際どうなの?」
我が家は新築時に、タカラスタンダードのキッチンにボッシュの幅60cm食洗機(SMI4ZDS016・ゼオライトシリーズ)をビルトインしました。1年間、4人家族で毎日使った結論を先にお伝えします。
買ってよかった。家事の負担が最も減った設備は、間違いなくこの食洗機です。ただし、「置き方によっては食器に水が溜まる」という海外食洗機ならではの弱点もあります。
この記事では、1年使って分かったボッシュ60cmのメリット・デメリットを、実際の使い方の写真と実額とともに正直にレビューします。
【結論】ボッシュ60cm食洗機を1年使った評価
| 評価項目 | 1年使った実感 |
|---|---|
| 収納力 | ◎ 4人家族1日分の食器+フライパンまで全部入る |
| 洗浄力 | ◎ 予洗いなしで落ちる。落ち残りはほぼ経験なし |
| 乾燥 | ○ ヒーター乾燥なし(ゼオライト方式)でもしっかり乾く |
| ランニングコスト | ◎ 1回の電気代約28円・水9.5L |
| 静音性 | ◎ 42dB。夜中に回しても気にならない |
| 弱点 | △ 置き方によっては食器の凹みに水が溜まる |
基本スペックはこちらです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 型番 | SMI4ZDS016(ゼオライトシリーズ) |
| タイプ | 幅60cm・フロントオープン・ドア面材取付 |
| 容量 | 12人分/84点 |
| 乾燥方式 | ゼオライト・ドライ(ヒーター温風なし) |
| 電源 | 単相200V |
| エコ50℃コース | 電力量0.9kWh・水量9.5L |
| 運転音 | 42dB |
| メーカー希望小売価格 | 437,800円(税込) |
メリット① 1日分の食器が「フライパンごと」全部入る
ボッシュ60cmの最大の価値は、圧倒的な収納力です。我が家(大人2人+子ども2人)の運用は、1日分の食器と調理器具を溜めておいて、夜に1回だけ回すスタイル。朝食・昼食・夕食の食器はもちろん、フライパンや鍋、まな板まで含めて、本当に全部入ります。

国産の引き出し式(深型)を使っている友人からは「フライパンは結局手洗い」とよく聞きます。ボッシュにしてからの我が家は、シンクに洗い物が残る夜がほぼ消えました。「食後の台所リセットが1回で終わる」体験は、共働き・子育て世帯には金額以上の価値があります。
上段ラックは食器の高さに合わせて調節でき、仕切りピンも倒せるので、大皿や深鍋のレイアウトも自由自在です。
メリット② 電気代ゼロで乾く
「海外食洗機は乾燥が弱い」と聞いて心配していましたが、結論、しっかり乾きます。
このモデルはヒーターの温風で乾かすのではなく、「ゼオライト・ドライ」という方式。湿気を吸うと発熱する鉱物ゼオライトが、庫内の蒸気を乾燥熱に変えて食器を乾かします。ゼオライトは交換・補充不要のメンテナンスフリーです。
そして特筆すべきがランニングコストです。エコ50℃コースの電力量は0.9kWh。電気代にすると1回約28円、毎日回しても月850円ほどです。水量も1回9.5Lと、4人家族分の手洗いとは比較にならない節水っぷり。「大きい食洗機=光熱費が高い」は誤解で、むしろ手洗いより経済的でした。
メリット③ 静かで、予洗いも不要
運転音は42dB。リビング続きのキッチンで夜に回しても、テレビの音を邪魔しません。子どもたちが寝た後に回す我が家の運用でも、まったく気になりませんでした。
洗浄力も文句なしです。普段の食器は、食べ残しをサッと払ってそのまま入れるだけで、きれいに仕上がります。「全部の食器を予洗いしてから食洗機に入れる」という本末転倒な作業は、この1年でしていません。
ただし我が家では、カレーの鍋や揚げ物のフライパンなど、油汚れがひどいものだけは軽く予洗いしてから入れるルールにしています。理由は食器のためではなく、食洗機自体を汚さないため。ギトギトの油をそのまま流し込み続けると、フィルターや庫内に汚れが蓄積していきます。この一手間のおかげで、我が家は1年間、庫内クリーナーでの洗浄が一度も不要でした。
さらに、1年使って手放せなくなった機能が3つあります。
①タイマー機能(1時間単位・24時間まで設定可)で電気代の安い深夜に自動運転できること。
②パワフル70℃コースはウイルス99.99%・細菌99.99999%の除去が試験で実証されていて、子どもの食器やまな板の除菌に安心なこと。
③レンジフードのフィルターまで丸洗いできること。我が家はタカラのレンジフード(VRASタイプ)のフィルターをこの食洗機で洗っていて、換気扇掃除という重労働が消滅しました。
デメリット|置き方によっては食器に水が溜まる
正直な不満点も書きます。1年使って唯一気になるのが、食器の置き方によっては、凹み部分に水が溜まって残ることです。
茶碗の高台(底の凹み)やマグカップの底、お弁当箱のフチなど、水平な凹みがある食器を上向き気味に置くと、そこに水たまりができます。ヒーター温風で強制的に飛ばす国産機と違い、ゼオライト+余熱の乾燥では、溜まった「水たまり」までは乾かしきれません。

ただし、これは置き方と運用の工夫でほぼ解決できます。凹みのある食器はできるだけ傾けてセットする、水が溜まりやすいものは下段の手前に置いて取り出し時にサッと振る、プラスチック製品(蓄熱しにくく乾きにくい)は上段へ。加えて、運転終了後にドアを少し開けておくと蒸気が抜けて乾きが一段良くなります。1ヶ月も使えば、家族の食器の「ベストポジション」が体に入ります。
そしてもう一つ効くのがリンス剤(乾燥仕上げ剤)です。水滴の表面張力を下げて水切れを良くする仕上げ剤で、海外食洗機はリンス剤の併用が前提の設計。我が家も使い始めてから、食器の水残り自体が目に見えて減りました。凹みの水たまりが気になる方は、まずリンス剤から試すのがおすすめです↓

そのほか、購入前に知っておくべき注意点として、①単相200Vの専用電源が必要、②ドア面材(キッチンの扉と揃える化粧板)の手配が必要、③国産機より本体価格が高い、の3つがあります。いずれも「新築・リフォームのタイミングで計画すれば問題にならない」類のものです。
タカラスタンダードのキッチンにビルトインした経緯
我が家はタカラスタンダードのキッチンに、このボッシュを組み込みました。ドア面材もキッチンの扉と揃えているので、見た目は完全にキッチンと一体です。
実は、ここには一つのドラマがありました。我が家のスウェーデンハウス「ヘンマベスト」の標準仕様はLIXILの水回りで、LIXILのキッチンにはボッシュ食洗機を組み込めなかったのです。「ボッシュだけは譲れない」と設計士さんに相談したところ、「タカラスタンダードならボッシュを採用できる」との提案が。さらに水回り一式をタカラで揃えることでオプション費用を抑えられることも分かり、キッチンごとタカラスタンダード(オフェリア)に変更しました。
費用は、ボッシュ食洗機単体で約45万円の増額(キッチンの仕様変更全体では約65万円)。安くはありませんでしたが、1年使った今、家事負担の激減ぶりを考えれば最良の投資だったと断言できます。「標準キッチンにボッシュが入らない」場合でも、キッチンメーカーの変更で道が開けることがあるので、諦める前に設計士さんへ相談してみてください。
キッチン全体の仕様やタカラスタンダードを選んだ理由は、こちらの記事で詳しく解説しています↓

国産深型と迷っている人へ|フロントオープンを選ぶ基準
食洗機選びで最も多い悩みが「国産の引き出し式(深型)か、海外のフロントオープンか」。1年使った我が家の考える判断基準はこうです。
- ボッシュ(フロントオープン)が向く人:家族3人以上/調理器具まで食洗機に任せたい/1日1回まとめ洗い運用にしたい/新築・リフォームで200V電源と面材を計画できる
- 国産深型が向く人:1〜2人暮らし/こまめに回したい/温風乾燥で完全に乾いた状態を求める/既存キッチンへの後付けで工事を最小にしたい
ポイントは「食洗機に何をどこまで任せたいか」。食器だけなら国産で十分ですが、調理器具まで含めた「台所仕事の丸投げ」をしたいなら、60cmフロントオープン一択だと我が家は思います。
よくある質問(FAQ)
Q. 洗剤は何を使っていますか?
A. 定番の「フィニッシュ」を使っています。あわせてリンス剤(乾燥仕上げ剤)も使用中です。海外食洗機はリンス剤の併用が前提の設計なので、乾きと水切れが気になる方はぜひセットで使ってみてください。
我が家が使っているのはこちらです↓


Q. 庫内のにおいや汚れは気になりませんか?
A. 1年使って気になったことはありません。油汚れがひどいものだけ軽く予洗いする運用のおかげで、庫内クリーナーでの洗浄は1年間一度も不要でした。
Q. 故障したら修理はどうなる?
A. 引き渡し日から5年間の長期保証が付いており、全国47都道府県でメンテナンス対応が受けられます。「海外製=修理が不安」は過去の話で、我が家は1年間ノートラブルです。
Q. 電気代・水道代は高くない?
A. エコ50℃コースで電気代約28円・水9.5L/回。毎日回しても月1,000円未満で、手洗いより節水です。
Q. 乾燥は本当に大丈夫?
A. 陶器・金属はしっかり乾きます。弱点は「凹みに溜まった水」と「プラスチック製品」で、置き方の工夫と、取り出し時にひと振りする運用でカバーしています。
まとめ:家事負担を最も減らした設備。新築なら検討の価値あり
- 4人家族1日分の食器+フライパンまで全部入り、夜1回のまとめ洗いで台所がリセットされる
- ゼオライト乾燥はヒーターなしでもしっかり乾き、電気代約28円/回・水9.5Lと経済的
- 弱点は「凹みの水たまり」。置き方の工夫でほぼ解決できる
- 200V電源と面材が必要なので、新築・リフォームのタイミングでの導入が最適
200Vの計画といえば、我が家は庭のサウナ用200V配線も新築時にまとめて施工しました。「後から欲しくなる200V設備」を家づくりの段階で仕込んでおく考え方は、食洗機にもサウナにも共通するコツです。キッチン全体の仕様はこちら↓

「新築時に仕込んだ200V」の使い道、庭のバレルサウナの費用はこちらで公開しています↓

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