庭にバレルサウナを設置して1年。ある日、ドア周りの下側に黒い筋のような汚れを見つけました。
カビです。220万円かけて設置したサウナだけに、見つけた瞬間は驚きました。
しかし結論から言うと、削って塗り直すだけで、きれいに解決しました。かかったのは塗料と道具で約1万円、作業は大人2人で合計2時間(2日に分けて実施)。想像していたより、はるかに軽い作業でした。


この記事では、バレルサウナのDIY塗装について、実際に使った塗料と道具・かかった費用・作業手順・バレルサウナ特有の注意点まで、すべて実体験で解説します。「屋外の木製サウナのメンテナンスって大変そう」と不安な方の参考になれば幸いです。
【結論】バレルサウナの塗装にかかった費用と時間
| 項目 | 実績 |
|---|---|
| 使った塗料 | 水性キシラデコール エクステリアS 1.6L(スプルース) |
| 塗料+道具の合計 | 約1万円 |
| 塗った範囲 | バレルサウナ(2.2m)の外装全体 |
| 塗り回数 | 2回塗り(1.6Lをちょうど使い切り) |
| 作業時間 | 大人2人で合計約2時間(2日に分割) |
| 難易度 | DIY初心者でも可能 |
ポイントは「1.6L缶が、2.2mのバレルサウナ1台をちょうど使い切る量だった」ことです。公式の塗り面積は1.6Lで6.4〜9.6㎡(2回塗り)。我が家のサイズにぴったりでした。これから塗る方は、この容量を目安にしてください。
きっかけは、ドア周りに出た「黒い筋」
塗装を決めたきっかけは、設置1年目に見つけたカビでした。
出ていたのはドア周りの下側、雨がかかる部分。筋状に黒ずみが走っていました。バレルサウナは屋根のない屋外に置かれた木製構造物なので、雨が当たって乾きにくい場所から劣化が始まります。
ちなみにサウナ室の内部は、1年経ってもカビゼロでした。使用後は毎回ストーブの余熱で乾燥させ、ドアを開けて換気しているためです。「守るべきは外装、内部は乾燥さえしていれば驚くほどきれい」——これが1年使って分かったことです。
日々の手入れの方法は、こちらの記事にまとめています↓

なぜ「水性キシラデコール」を選んだのか
選んだのは水性キシラデコール エクステリアS(スプルース) 1.6L。木材保護塗料の定番ブランドであるキシラデコールの、水性タイプです。
油性ではなく水性を選んだ理由は、シンプルに住宅街の庭で作業するからです。
- 臭いが少ない。油性は屋外でも臭いが気になることがあります。ご近所に囲まれた庭で数時間作業するなら、水性のほうが確実に気楽です
- 用具の後始末が水洗いでOK。専用うすめ液が不要で、刷毛もローラーも水で洗えます。DIYのハードルが一段下がります
- 性能は油性と同等。メーカーによれば、水性でも油性キシラデコールと同等の防腐・防カビ・防虫効果があるとされています
色はスプルースを選びました。木目を活かす半透明の着色仕上げなので、塗った後も「木の質感が残ったまま、色が締まる」仕上がりになります。バレルサウナ本来の風合いを消したくない方には、この半透明タイプが安心です。
ひとつ注意点があります。公式が「油性タイプと水性タイプの塗り継ぎ・塗り重ねは避けてください」と案内している点です。メーカー出荷時にどんな塗料が塗られているかで判断が変わるので、初回の塗り替え前にサウナのメーカーへ確認しておくと確実です。
用意した道具一式
塗料以外に用意したのは、ホームセンターで揃う道具だけです。

- ローラー:バレルサウナの広い曲面を一気に塗るための主力
- 塗料トレイ:ローラーに塗料を含ませるのに必須
- 刷毛(大・70号):板の継ぎ目やローラーが届かない部分に
- 刷毛(小):ドア枠まわりなど細かい部分の仕上げに
- スクレーパー:カビの出た部分を削り落とすために使用
この道具構成のポイントは、ローラーと刷毛の両方を用意することです。バレルサウナは円形なので、広い面はローラーで効率よく、板の隙間や金具まわりは刷毛で丁寧に、と使い分けると格段に早く、きれいに仕上がります。ローラーだけでは隙間が塗れず、刷毛だけでは時間がかかりすぎます。
実際の作業手順|2日に分けた理由
1日目:カビを削って、1回目の塗装
まず、ドア周りのカビをスクレーパーで削り落とします。木の表面を軽く削るだけで、黒ずみはあっさり取れました。深く削り込む必要はなく、「表面の汚れをこそげ落とす」感覚です。
削り終えたら、いよいよ塗装です。塗料は缶をしっかりかくはんしてから使います。塗る順番は上から下へ。垂れた塗料を後から塗り広げられるので、ムラが出にくくなります。
広い曲面はローラーでどんどん進み、板の継ぎ目やドア枠は刷毛で。夫婦2人で手分けすると、この1回目が1時間ほどで終わりました。
2日目:ムラのある部分を重点的に2回目
キシラデコールは2回塗りが基本です(公式の塗り面積も2回塗り前提で表記されています)。乾燥時間は20℃で約4時間以上とされていますが、我が家はあえて翌日に持ち越しました。
理由は2つあります。ひとつは、完全に乾いた状態で見るとムラが出ている場所がはっきり分かるから。もうひとつは、単純に子育て中の身で2時間続けて作業するのが難しかったからです。
結果的に、この分割は正解でした。2日目は色が薄い部分・塗り残しに絞って重点的に塗ればいいので、1時間ほどで完了。全体をもう一度均一に塗り直すより、はるかに効率的です。
1.6L缶は、この2回でちょうど使い切りました。
バレルサウナならではの注意点3つ
1. サウナ室の内部には絶対に塗らない
これが最重要です。キシラデコールはあくまで屋外木部用の塗料で、メーカーも屋内への塗装は避けるよう案内しています。
サウナ室内は100℃近い高温になり、しかも肌が直接触れる場所です。塗料の成分が熱で揮発するリスクを考えれば、塗るのは外装だけ、が鉄則。「せっかくだから中もきれいに」は絶対にやめてください。
2. 曲面はローラー、隙間は刷毛で
バレルサウナは板を円筒状に組んだ構造なので、平らな壁と違って細かい凹凸と隙間が無数にあります。ローラーだけで塗ると、板と板の継ぎ目に塗料が入らず、そこから劣化が進みかねません。
面はローラーでスピード重視、継ぎ目とドア枠は刷毛で丁寧に。この使い分けが、バレルサウナ塗装のコツです。
3. 雨がかかる場所を重点的に
我が家のカビがドア周りに出たように、劣化は「雨が当たって乾きにくい場所」から始まります。ドア周り、下部、屋根のない側の面。こうした場所は塗料をしっかり含ませて塗っておくと、次の劣化までの時間が延びます。
スウェーデンハウスの木部メンテの予行演習にもなった
今回の作業には、もうひとつ収穫がありました。我が家の本体、スウェーデンハウスの木部メンテナンスの予行演習になったことです。
スウェーデンハウスは木製サッシとウッドデッキが特徴で、これらも定期的な再塗装が必要になります。そして使われる定番塗料が、まさにキシラデコール。
住まいの木部はまだ塗り替え時期ではありませんが、バレルサウナで先に「キシラデコールを塗る」という経験を積めたのは大きな安心材料です。塗料の伸び方、乾き方、ムラの出方、道具の使い勝手。いずれ家本体を塗るときに、この経験がそのまま活きます。
キシラデコールは木に浸透するタイプで表面に塗膜を作らないため、塗り替えのときもホコリを落として上塗りするだけ。塗膜が膨れたり剥がれたりしないので、DIYとの相性が非常に良い塗料です。
よくある質問(FAQ)
Q. バレルサウナの塗装は何年に1度必要?
A. 一般的には数年に1度と言われますが、我が家は設置1年目でカビが出たため塗装しました。屋根の有無や雨のかかり方で大きく変わるので、「年数」より「木の状態」で判断するのが確実です。
Q. 塗料はどのくらいの量が必要?
A. 我が家の2.2mバレルサウナは、1.6L缶を2回塗りでちょうど使い切りました。公式の塗り面積は1.6Lで6.4〜9.6㎡(2回塗り)なので、サイズに応じて選んでください。
Q. カビが生えたら業者に頼むべき?
A. 表面のカビであれば、削って塗り直すだけのDIYで十分対応できました。作業は大人2人で計2時間、費用も約1万円です。木材が腐って柔らかくなっているなど、構造に関わる劣化の場合はメーカーに相談してください。
Q. 水性と油性、どちらを選ぶべき?
A. 住宅街の庭で作業するなら、臭いが少なく用具を水洗いできる水性がおすすめです。ただし油性と水性の塗り重ねは避けるべきとされているので、既存の塗料に合わせるのが原則です。
Q. サウナ室の中は塗らなくていいの?
A. 塗ってはいけません。キシラデコールは屋外木部用で、高温になり肌が触れるサウナ室内は対象外です。内部は「使用後に乾燥させる」ことがメンテナンスのすべてです。
まとめ:カビが出ても、1万円と2時間で戻せる
- 1年目にドア周りにカビが発生。削って塗るだけで解決し、内部は無傷だった
- 水性キシラデコール エクステリアS 1.6L+道具で約1万円
- 作業は大人2人で計2時間(1日目に1回塗り、2日目にムラを重点的に2回塗り)
- 塗るのは外装だけ。サウナ室内には絶対に塗らない
「屋外の木製サウナはメンテナンスが大変そう」と心配していましたが、実際にやってみると想像よりずっと軽い作業でした。むしろ、自分の手で塗ることでサウナへの愛着が一段深まった気がしています。
塗料代を含めた維持費の全体像(年間いくらかかっているか)や、購入前に知っておきたい注意点はこちらにまとめました↓





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