「サウナといえばフィンランド」というイメージをお持ちの方は多いのではないでしょうか。 しかし、実はお隣のスウェーデンも、フィンランドに負けず劣らずのサウナ大国です。
スウェーデン語では、サウナのことを親しみを込めてBastu(バストゥ)と呼びます。 彼らにとってのBastuは、単なる汗をかく場所ではありません。 日照時間の短い北欧で心身を温め、家族や友人との絆を深めるための「生活の中心」にある場所なのです。
私たちもスウェーデンハウスでの暮らしの中にこの素敵な文化を取り入れたいと思い、庭にバレルサウナを設置しました。
今回は、私たちが憧れて実践しているスウェーデン式サウナ「Bastu」の魅力についてご紹介します。
スウェーデンのサウナ「Bastu(バストゥ)」とは
言葉の意味と歴史
まず、「Bastu(バストゥ)」という言葉の由来についてです。 これはスウェーデン語の「Badstuga(バッドストゥーガ)」が短縮されたものです。直訳すると「入浴小屋」という意味になります。
歴史を遡ると、かつては農作業の後に身体を清めたり、燻製を作ったりする場所として使われていました。
それが時を経て、人々が集まってリラックスし、語り合う「社交の場」として定着したのです。
スウェーデン人にとってのサウナの存在
スウェーデンの人々にとって、サウナは決して「熱さに耐える我慢大会」ではありません。 あくまでリラックスし、会話を楽しむための場所です。
家族全員で入ることもあれば、ビジネスのミーティングがサウナの中で行われることもあります。
「裸の付き合い」という言葉通り、肩書きや衣服を脱ぎ捨てて対話することで、深い信頼関係が生まれます。
実際に私たちも夫婦でバレルサウナに入ると、リビングよりも自然と深い話ができる気がします。
Bastuは、心を開放する魔法の箱なのかもしれません。
ここが違う!フィンランド式とスウェーデン式の違い
温度と湿度の設定
一般的に、フィンランド式サウナは高温(時には100℃近く)で、ロウリュ(蒸気)を頻繁に行うイメージが強いかもしれません。 一方で、スウェーデン式は比較的マイルドな温度設定(約75℃〜90℃程度)で楽しまれる傾向があります。
湿度はドライ寄りの場合もあれば、適度な蒸気を楽しむ場合もあります。 ですが、全体的に「優しさ」を感じるセッティングが好まれます。
私たちが使っているTylo(ティーロ)製のヒーターも、まさにこのスウェーデンスタイルです。
温度と湿度のバランスが絶妙で、肌を刺すような熱さではなく、包み込まれるような暖かさを提供してくれます。
我が家のサウナについてはこちら↓
楽しみ方のスタイルの違い
フィンランド式が「ロウリュ(蒸気)」の熱さをダイレクトに楽しむことを重視するなら、スウェーデン式は空間と時間を重視します。
窓から外の景色を眺めたり、サウナ室内のインテリアデザインにこだわったりするのがスウェーデン流です。
特に「サマーハウス(Sommarstuga)」と呼ばれる夏の別荘文化と、サウナは切っても切り離せません。 自然と調和した空間で、ゆったりと流れる時間を楽しむことが、彼らのスタイルの真髄です。
スウェーデン流・サウナのある豊かな暮らし
サマーハウスと湖畔のサウナ
スウェーデンの夏休みは長く、多くの人が都市を離れてサマーハウスで過ごします。 湖のほとりに建てられた小屋でBastuに入り、十分に温まったらそのまま湖へ飛び込む。これが伝統的かつ最高のクールダウン方法です。
これをNaturpass(ナチュールパス)、つまり自然との一体感と呼ぶこともあります。
人工的な環境ではなく、森の香りや風を感じながら体を冷ます体験は、何物にも代えがたい幸福感をもたらします。
サウナ上がりの「フィーカ(Fika)」
スウェーデン文化を語る上で欠かせないのがFika(フィーカ)です。
これは、コーヒーと甘いパン(シナモンロールなど)で休憩する習慣のこと。
サウナ上がりにも、このFikaの精神が息づいています。 テラスでビールやソーセージを楽しむこともあれば、温かいコーヒーでほっと一息つくこともあります。
単に「ととのう」という身体的な快感だけでなく、心地よい時間や空間を意味する「Hygge(ヒュッゲ)」を大切にしています。
日本の住宅で実現した「私たちのBastu」
庭のバレルサウナで感じる北欧の風
私たちは、このスウェーデンのサマーハウス体験を自宅で再現するため、庭に「バレルサウナ」を設置しました。 スウェーデンハウスの木の温もりある外観と、丸い樽型のサウナは、見た目の相性も抜群です。
サウナの中でじっくりと汗をかいた後、ドアを開けて庭の外気浴スペースへ。
すると、そこはもう自分たちだけのプライベートリゾートです。目の前に湖はありませんが、自然の音や風を感じながらクールダウンする時間は、まさにスウェーデン人が大切にしている「Naturpass」そのものです。
日常に「Bastu」を取り入れるメリット
自宅の庭にサウナがある生活は、ヘルスケアの面でも大きなメリットがあります。 睡眠の質の向上や、冷え性の改善などはよく知られた効果です。
しかし、私たちが最も実感しているのは家族とのコミュニケーションの変化です。
テレビもスマホもないサウナの中で、夫婦で今日あったことを話したり、これからの計画を立てたり。サウナを出て外気浴をしながら飲み物を楽しむのが最高です。
「サウナ=我慢」ではなく、「サウナ=幸せな時間」。
バレルサウナを通して、私たちはスウェーデン流の豊かなライフスタイルを実感しています。
まとめ
スウェーデンのサウナ「Bastu」は、単なる設備ではなく、人生を豊かにするための文化です。
フィンランド式とはまた違った、洗練されたリラックス空間や家族との時間は、何気ない日常を特別なものに変えてくれます。
もし、ご自宅の庭にスペースがあれば、バレルサウナという選択肢を検討してみてはいかがでしょうか?
スウェーデンハウスとの相性も最高で、毎日の暮らしがもっと楽しくなるはずです。
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