自宅サウナを持って、いちばん沼にはまったもの。それがサウナアロマでした。
気づけば4ブランド・16種類を使ってきて、年間のアロマ代は約1万円。維持費の中では大きな項目ですが、ここは削っていません。香りひとつで、同じサウナがまったく別の体験になるからです。
そして自宅サウナだからこそできることがあります。複数のアロマを混ぜて、自分だけの香りを作ることです。
| ブランド | 使ってきた香り | タイプ | ひとことで言うと |
|---|---|---|---|
| Rento(フィンランド) | バーチ・タール・ユーカリ・Forest・Winter Spice・Arctic Pine・Citrus | 濃縮(400ml) | コスパ最強。ブレンドの土台 |
| OSMIA(フィンランド) | SAVU・ヴィヒタ・サンダルウッド・GREPPI | 濃縮(50ml・約20回分) | 奥深くおしゃれ。ブレンドの主役 |
| YO(日本) | 季節の4種(すべて使い切り) | 濃縮(天然精油100%) | そのままで完成された香り |
| SAUNOA(日本) | アロマウォーター Forest | 希釈済み | 水で割らずにそのまま使える |
この記事では、4ブランドを使い比べた率直な感想と、我が家がたどり着いたブレンドレシピをお伝えします。特に後半のブレンドは、電気サウナで薪サウナの香りを再現するというもので、妻がいちばん気に入っている香りです。

先に目的別のおすすめだけ知りたい方のために、結論をまとめておきます。
- 最初の1本・コスパ重視:Rento バーチ(白樺)
- ブレンドを始めたい2本目:Rento ユーカリ
- 電気サウナで薪の香りを楽しみたい:OSMIA SAVU(+Rento タール・ユーカリ)
- ブレンドの幅を広げたい:OSMIA ヴィヒタ
- 柑橘系で軽やかにスッキリしたい:OSMIA GREPPI
- サウナ好きへのギフト:YO
- とにかく手軽に使いたい:SAUNOA アロマウォーター
Rento|コスパ最強、ブレンドの土台になる
フィンランドの定番ブランド。ヘルシンキの高級デパートでも扱われている、サウナアロマの王道です。
我が家が持っているのはバーチ(白樺)・タール・ユーカリ・Forest・Winter Spice・Arctic Pine・Citrusの7種類。ブランドの中でいちばん多く揃えています。最大の魅力は1本400mlという大容量で、自宅サウナのように使用頻度が高い環境では圧倒的にコスパが良いです。
ユーカリは「万能選手」。3本目をリピート中
Rentoの中で圧倒的に使っているのがユーカリです。すでに3本目を購入しました。
理由はどの香りとも相性が良いから。ミント系のスッキリ感があり、他のアロマに「少し足りない爽やかさ」を追加したいときに使えます。正直、単体だと少し物足りないのですが、ブレンドの土台としては非常に優秀。我が家では欠かせない存在です。
最初の1本というより、バーチなど「主役」の香りを持ったうえで、2本目に加えると真価を発揮するアロマです。
タールは「薪サウナ」の記憶を呼ぶ香り
タールは、フィンランドのアカマツから精製されるもので、スモークサウナを連想させる独特の香りです。
好き嫌いが分かれる香りだと思います。単体だと少しクセが強い。ただしブレンドすると化ける——これについては後半で詳しく書きます。
バーチ(白樺)はフィンランドサウナの王道
初夏の白樺の葉を思わせる香り。フィンランドサウナの代名詞と言われるだけあって、「これぞサウナ」という安心感があります。
単体でもしっかり成立するので、最初の1本を選ぶならバーチをおすすめします。もちろん、ブレンドのベースとしても重宝しています。
Forest・Winter Spice・Arctic Pine・Citrusの正直な感想
Rentoはほかにも4種類を使っています。良かったものも、そうでもなかったものも正直に書きます。
- Forest:スッキリした森の香り。後述するSAUNOAのアロマウォーター Forestに近い印象で、森林浴系が好きな方に
- Winter Spice:甘めのスパイシーな香りで、チャイのような香り。ほかのアロマとはまったく方向性が違うので、寒い季節の気分転換にぴったりです
- Arctic Pine:スッキリした松の香り。ユーカリと同じく、ほかの香りと組み合わせやすいのが特徴で、ブレンドの「スッキリ役」として使えます
- Citrus:正直に言うと、柑橘系の芳香剤のような香り。悪く言えば、トイレの消臭剤のレモンの香りに近い印象です。同じ柑橘系なら、後述するOSMIAのGREPPIのほうがおすすめです
どれも400mlの大容量なので、気になる香りを気軽に試せるのもRentoの良いところです。
OSMIA|奥深い香り。ブレンドの主役になる
同じくフィンランドのブランドで、30年前に自然愛好家の科学者によって設立されたメーカーです。
我が家が持っているのはSAVU(スモークサウナ)・ヴィヒタ・サンダルウッド・GREPPIの4種類。どれもおしゃれで奥深い香りというのが率直な印象です。
50mlで約2,800円と、Rentoに比べれば高価です。ただし濃縮タイプで50ml=バケツ約20回分なので、1回あたりのコストで見れば極端に高いわけではありません。
ヴィヒタは、もうひとつの「万能選手」
OSMIAのヴィヒタは、Rentoのユーカリと並ぶ我が家の万能アロマです。
ヴィヒタとは白樺の枝葉を束ねたもので、フィンランドのサウナには欠かせない道具。その香りを再現したこのアロマは、どんな香りに足しても馴染み、奥行きを与えてくれます。
ユーカリが「スッキリ」を足すなら、ヴィヒタは「深み」を足す。この2本があれば、ブレンドの幅は一気に広がります。
ちなみに我が家では、アロマだけでなく本物のヴィヒタも吊るして使っています。香りの広がり方がまた違うので、興味があればこちらもどうぞ↓

SAVU(スモークサウナ)は特別な一本
フィンランドの伝統的なスモークサウナの香りを再現した、ウッディーでスモーキーな一本。
これが後述する「薪サウナ再現ブレンド」の主役です。我が家は電気ストーブのサウナなので、本来は薪の香りを味わえません。それを香りで補ってくれるのが、このSAVUです。
サンダルウッドとGREPPI
サンダルウッドは、OSMIAらしいおしゃれな香り。ブレンドしなくても単体で十分に成立するので、「今日は1本でシンプルに楽しみたい」という日に手が伸びます。
GREPPIは、グレープフルーツのスッキリした香りです。OSMIAの中では珍しい軽やかな系統で、他の柑橘系アロマと組み合わせてスッキリさせたいときに使っています。ウッド系やスモーク系が中心の我が家のラインナップの中で、気分を変えたいときの選択肢になっています。
YO|日本ブランド。そのままで完成している
YOは100%天然精油で作られた国産のサウナアロマ専門ブランドです。南アルプスの麓に自社の香り工房を持ち、素材の調達から製造まですべて自社で行っているとのこと。
我が家が使ったのは季節の4種。実は自分で買ったものではなく、家に遊びに来てくれた友人からのいただきものです。「庭にサウナがある家」への手土産としてアロマを選んでくれるセンスに、思わず唸りました。
使ってみた感想は、どれもおしゃれで奥深い香り。そして、ブレンドする必要がないということです。
すでに調香されて完成しているので、足すと逆にバランスが崩れます。「今日はYOの日」と決めて、単体で味わうのが正解だと感じています。気に入って使っているうちに、4本ともすべて使い切ってしまいました。
ちなみに、サウナ好きへのギフトとしても非常に優秀だと思います。パッケージも美しく、「もらって嬉しいサウナアロマ」の代表格ではないでしょうか。
なお、「天然精油はサウナで危険なのでは?」と思った方もいるかもしれません。一般的なアロマオイルは水に溶けずに危険ですが、YOはサウナでの使用を前提に作られた専用品です。大事なのは精油かどうかではなく、「サウナ用として設計されているか」。この違いは別記事で詳しく解説しています↓


SAUNOA|希釈不要。手軽さが最大の武器
ここまで紹介した3ブランドは、いずれも水で希釈して使う濃縮タイプです。それに対してSAUNOAの「アロマウォーター Forest」は、すでに希釈された状態のアロマ水。
つまりそのまま使えます。バケツに水を汲んで、アロマを何滴か入れて混ぜて……という工程が要りません。
この手軽さは、想像以上に価値があります。Rentoのユーカリと並んで、我が家がリピートしているお気に入りです。香りも良いのですが、それ以上に「今日はサッと入りたい」という日に手が伸びる。
濃縮タイプに比べれば割高にはなりますが、準備のハードルを下げてくれる価値を考えると、1本持っておく意味は十分にあります。

【核心】我が家のブレンドレシピ2つ
ここからが本題です。複数のアロマを混ぜて、自分だけの香りを作る——これこそ自宅サウナの醍醐味だと思っています。
施設のサウナでは、用意された香りを楽しむしかありません。しかし自宅なら、その日の気分で香りを設計できる。1年以上試行錯誤してたどり着いた、我が家の定番を2つ紹介します。
レシピ①|薪サウナ再現ブレンド(妻いちばんのお気に入り)
OSMIA SAVU + Rento タール + Rento ユーカリ
我が家のサウナは電気ストーブです。手軽さと安全性で選んだ結果ですが、ひとつだけ薪ストーブに敵わないものがあります。薪の燃える香りです。
それを香りで再現しようとして生まれたのが、このブレンドです。
- SAVUがスモークサウナの土台を作り
- タールが薪の焦げたような深みを加え
- ユーカリが重くなりすぎるのを防いで抜け感を出す
ロウリュした瞬間、本当に薪が燃えているサウナ小屋にいるような香りが立ち上ります。妻がいちばん好きな香りで、「今日はあれにして」とリクエストされることも多い一本です。
ポイントはユーカリを入れること。SAVUとタールだけだと煙たさが勝ちすぎて、少し重くなります。そこにユーカリのスッキリ感が入ると、全体が締まって「心地よいスモーキーさ」になる。
電気ストーブのサウナを持っている方には、ぜひ試してほしいレシピです。ストーブの種類で諦めたものが、香りで取り戻せます。

レシピ②|森の奥行きブレンド
Rento バーチ + Rento ユーカリ + OSMIA ヴィヒタ
こちらはフィンランドの森を再現する方向のブレンドです。
- バーチで白樺の爽やかな土台を作り
- ユーカリでミントのような清涼感を足し
- ヴィヒタで葉の湿った深みを加える
白樺単体だと少し平坦に感じることがあるのですが、ヴィヒタが加わることで一気に奥行きが出ます。「白樺の木」ではなく「白樺の枝葉が水に浸かっている」ような、立体的な香りになる。
レシピ①が「濃厚で男性的」だとすれば、こちらは「爽やかで抜けが良い」。暑い季節や、朝〜昼に入るときに向いています。
ブレンドのコツは「万能な2本」を持つこと
2つのレシピを見て気づいた方もいるかもしれません。どちらにもユーカリが入っています。そしてヴィヒタも、どんな香りとも相性が良い。
我が家のブレンドの考え方は、こうです。
- 主役を決める(SAVU、バーチなど、その日の方向性を決める香り)
- 万能系を足す(ユーカリ=スッキリ、ヴィヒタ=深み)
- 香りを確認しながら量を調整する
我が家は厳密な比率を決めていません。バケツに水を張り、香りを確認しながら少しずつ足していく——これが一番失敗しない方法です。濃すぎたら水を足せばいいだけなので、気軽に試せます。
もしこれからブレンドを始めるなら、「主役になる香り1本+ユーカリ」から試してみてください。それだけで世界が変わります。
アロマ水の作り方や、原液を石に直接かけてはいけない理由などの基本は、サウナアロマと普通のアロマの違いの記事にまとめています。
よくある質問(FAQ)
Q. 最初の1本はどれを買えばいい?
A. Rentoのバーチ(白樺)をおすすめします。400mlと大容量でコスパが良く、単体でも「これぞサウナ」という香りが楽しめます。2本目には、ブレンドの土台として優秀なユーカリ(我が家は3本目をリピート中)がおすすめです。
Q. サウナ好きへのプレゼントにおすすめは?
A. YOです。我が家も友人からいただいたもので、パッケージが美しく、ブレンドせずそのまま楽しめる完成度があります。自宅サウナやテントサウナを持っている人なら、まず喜ばれると思います。
Q. ブレンドの比率はどうすればいい?
A. 厳密に決めなくて大丈夫です。バケツに水を張り、香りを確認しながら少しずつ足していく方法で十分。濃ければ水を足せば調整できます。
Q. アロマ代は年間どれくらい?
A. 我が家は約1万円です。維持費全体(月約5,500円)の中では大きめの項目ですが、体験の質に直結するので削っていません。
Q. 濃縮タイプと希釈済みタイプ、どちらがいい?
A. コスパなら濃縮タイプ、手軽さなら希釈済みタイプです。我が家は両方持っていて、じっくり楽しむ日は濃縮タイプをブレンド、サッと入りたい日はSAUNOAという使い分けをしています。
Q. 普通のアロマオイルで代用できますか?
A. おすすめしません。サウナ専用でないものは水に溶けずに油膜として浮き、高濃度のまま熱い石に落ちて引火の危険があります。必ずサウナ用のものを使ってください。詳しくはこちらの記事で解説しています。
まとめ:香りは、自宅サウナ最大の自由
- Rentoはコスパ最強。特にユーカリは万能で、我が家は3本目
- OSMIAは奥深い香り。ヴィヒタはもうひとつの万能選手
- YOはそのままで完成。ブレンドせず単体で味わう。ギフトにも最適
- SAUNOAは希釈不要。手軽さでリピートしているお気に入り
- 薪サウナ再現ブレンド(SAVU+タール+ユーカリ)が我が家の最高傑作
サウナ施設では、その日用意された香りを楽しむことしかできません。でも自宅サウナなら、今日の気分で香りを設計できます。
疲れた日は深いスモーキーな香りで包まれたい。すっきりしたい朝は森の香りで。そうやって香りを選ぶ時間も含めて、自宅サウナの贅沢なのだと思います。
年間1万円という出費は、決して安くはありません。それでも、同じサウナが何通りにも変わることを考えれば、コストパフォーマンスは抜群です。ぜひ2本目、3本目を手に取って、自分だけの香りを探してみてください。
維持費全体の内訳はこちらの記事で公開しています↓

アロマを含めた、我が家のととのうためのコツはこちら↓





コメント