庭にオフトレ用の人工芝を導入しようと考えたとき、次に必ずぶつかる疑問があります。
「板はどうすればいいの?」
大事な板のソールが傷つくのは避けたい。かといって、芝トレ専用にもう1本買うとなれば数万円の追加出費です。マット代だけでも5万円かかるのに——と、ここで足踏みする人は多いはずです。
結論からお伝えします。
| 項目 | 我が家の実際 |
|---|---|
| 使っている板 | YONEX 4XP 154cm(10年前の板) |
| ソールの傷み | 明確に傷んだことはない |
| エッジ処理 | ダリング済み。ただし未処理の板でも問題なし |
| バインディング | 以前使っていたものを付けっぱなし |
| ブーツ | 雪山と同じもの |
| 子ども(4歳)の装備 | 雪山とまったく同じ |
| 追加費用 | 0円 |
芝トレのために、板を新しく買う必要はありません。押し入れに眠っている古い板があれば、それで十分に始められます。
この記事では、庭にトリックスノーを設置して芝トレをしている立場から、板・バインディング・ブーツの選び方を、実際の傷み具合とあわせて解説します。

結論|10年前の板を、今も現役で使っています
我が家が芝トレに使っているのは、YONEXの4XP(154cm)。10年前に雪山で使っていた板を、そのまま回しています。
新しく買った専用ボードではありません。今のメイン板でもありません。「もう雪山では使わないけれど、捨てるほどでもない」という板——多くのスノーボーダーが1本は持っているでしょう。
芝トレを始めるにあたって、私は特別な準備をしませんでした。バインディングも以前使っていたものをそのまま装着。ブーツに至っては、雪山で使っているものをそのまま履いています。
つまり追加費用ゼロ。マットさえ用意すれば、あとは家にあるもので始められたということです。
最大の懸念「ソールは傷まないのか」への答え
芝トレを検討する人が最も心配するのが、これでしょう。人工芝の上を滑るのだから、ソールが削れるのではないか——。
我が家の実感をはっきりお伝えします。トリックスノーでの芝トレで、ソールが明確に傷んだことはありません。
理由は、トリックスノーのブラシがソールと同じ高密度ポリエチレン製だからだと考えています。同じ素材同士なので、砂利やアスファルトの上を滑るような「削れ方」はしません。この設計が、板への優しさにつながっています。
オフトレ施設(湘南ブラッシュ)でも同じでした
比較対象として、もうひとつのデータがあります。同じYONEX 4XPで、湘南ブラッシュ(人工芝のオフトレ施設)に5回行っています。
結果は同じで、施設の人工芝でも、明確にソールが傷んだことはありません。庭のトリックスノーと施設で、傷み方に違いを感じたこともありませんでした。
「人工芝=ソールが削れる」というイメージは、おそらくピスラボなど、素材の違う人工芝の話が混ざっているのだと思います。ピスラボは摩擦熱でソールが焼き付くことがあり、専用の対策が必要とされます。しかし、ブラシ型のオフトレ人工芝は性質が異なります。この違いを知らないまま「人工芝は板が傷む」と敬遠しているなら、もったいない話です。
ただし「マットの外」には注意
唯一気をつけているのが、マットからはみ出すことです。
トリックスノーの上にいる限り問題ありませんが、勢い余って外に出てしまい、そこに小石やコンクリートがあれば、当然ソールは傷つきます。庭に設置している以上、これは避けられないリスクです。
だからこそ、「傷ついても惜しくない板」を使う意味があるとも言えます。大事な板でヒヤヒヤしながら滑るより、古い板で思い切り練習するほうが、上達も早いはずです。
エッジ処理(ダリング)は必要か
私の板は、7年前にダリング済みです。ただしこれは芝トレのためではなく、当時千葉のキングス(マットジャンプ施設)に行くために処理したものでした。
マットジャンプ施設では、着地マットを傷つけないようエッジを全て落とす(ダリング)ことが必須とされています。エッジが鋭いままだとマットが切れてしまうためです。
では、庭の芝トレにダリングは必要か。必須ではありません。
実際、ダリングしていない雪山用の板でトリックスノーを滑ったこともありますが、まったく問題ありませんでした。エッジが立っていても、引っかかって危ないということも、マットが目に見えて傷むこともない。「ダリングしていないから芝トレできない」ということはないと断言できます。手持ちの板が1本しかない方も、安心して始めてください。
そのうえで、結果的にダリング済みの板を使っていることには、いくつかメリットもあると感じています。
- マットへの負担が減る。5万円のマットを長く使うなら、エッジは丸いほうが優しい
- 引っかかりが減る。芝の上でエッジが刺さりすぎないため、ノリ系の動きがスムーズ
- 安全性。子どもが練習する際、鋭いエッジは危険です
逆に言えば、ダリングした板は雪山では使いにくくなります(エッジが効かないため)。だからこそ「オフトレ専用に古い板を回す」という運用が理にかなうわけです。1本をオフトレ用と割り切れば、ダリングも躊躇なくできます。
バインディングとブーツはどうするか
バインディングは「付けっぱなし」が正解
我が家は、以前使っていたバインディングを芝トレ用の板に装着したままにしています。雪山用とは別体です。
理由は単純で、付け外しが面倒だから。しかしこれが、継続において決定的に重要でした。
庭に出れば、板がそのまま置いてある。履いてすぐ滑れる。この「準備ゼロ」の状態を作れるかどうかが、芝トレが続くかどうかを分けます。毎回ドライバーを持ち出してバインディングを付け替えるなら、確実に足が遠のきます。
マットを敷きっぱなしにして、板も組んだまま置いておく。この運用が、我が家の芝トレを日常にしてくれました。
ブーツは雪山と同じもので問題なし
ブーツについては、雪山で使っているものをそのまま履いています。
むしろこれは、同じものを使うべきだと考えています。芝トレの目的は「感覚の維持と反復」なので、足元のフィーリングが雪山と変わってしまっては意味がありません。バインディングとの相性、締め具合、足首の可動域——これらを雪上と揃えておくことで、庭での練習が本番につながります。
汚れは付きますが、庭の人工芝の上であれば泥だらけになるようなことはありません。使用後に軽く拭く程度で十分です。
子どもの道具はどうする?|4歳児は雪山と同じ装備で
我が家では、4歳の娘も一緒に芝トレをしています。よく聞かれるのが「子ども用に何か別で用意したのか」ということですが、答えはシンプルです。
娘は、雪山で使っているのとまったく同じ道具で練習しています。板もブーツもバインディングも、すべて冬に使っているそのままです。
問題が起きない理由は、子どもの練習内容にあります。4歳ということもあり、跳ねたり回ったりする動きはしません。板の上に立つ、体重を前後に移動する、少し滑る——この程度の練習なので、道具に負担がかかる場面がそもそもないのです。
むしろ、雪山と同じ道具であることに意味があります。「冬に履くブーツの感覚」「自分の板の重さ」を、暖かい庭で何度も体に入れられる。雪山に着いてから道具に慣れる時間を使わずに済むのは、限られたゲレンデ時間を考えると大きなメリットです。
子どもと芝トレをするなら、新しく何かを買う必要はありません。冬の装備をそのまま庭に持ち出すだけで十分です。
専用ボードを検討すべき人
ここまで「古い板で十分」と書いてきましたが、専用ボードが有効なケースもあります。
momentumからはJIBボードやトランポリンボードといった、オフトレ専用の短いボードが販売されています。私自身も興味はありますが、ひとまず自前のボードで練習しているのが現状です。
専用ボードを検討する価値があるのは、こんな人でしょう。
- 設置スペースが狭い人。短いボードなら、少ない枚数のマットでも動けます
- ジブ動作を専門的に練習したい人。JIBボードはその用途に最適化されています
- 室内でも練習したい人。短いボードなら、限られた空間でも扱えます
逆に、古い板が家に眠っていて、標準的なスペース(18枚以上)を確保できるなら、まずは手持ちの板で始めるべきです。それで物足りなさを感じてから専用ボードを検討しても、まったく遅くありません。
「古い板がない」人はどうするか
問題は、手持ちが今使っているメイン板1本だけ、というケースです。
選択肢は3つあります。
- メイン板をそのまま使う。前述のとおり、ダリングなしでも問題なく滑れますし、ソールも傷みませんでした。マットから外れないよう気をつければ、これが最も手軽です
- 中古の板を探す。フリマアプリなら型落ちの板が1万円前後で見つかります。オフトレ専用と割り切れば、状態の良し悪しはさほど問題になりません
- 専用ボードを買う。スペースが狭いなら、むしろこれが合理的です
「傷が気になって思い切り練習できない」という方には②の中古をおすすめします。板は消耗品ですし、オフトレ用ならグラフィックも性能もこだわる必要がありません。「安く手に入れて、遠慮なくダリングして、思い切り練習する」——この割り切りが、芝トレを楽しくしてくれます。
よくある質問(FAQ)
Q. 芝トレで本当にソールは傷まない?
A. 我が家では、庭のトリックスノーでも施設の人工芝(湘南ブラッシュ)でも、明確に傷んだことはありません。ブラシがソールと同じ高密度ポリエチレン製だからだと考えています。ただしマットの外に出て小石などに当たれば当然傷つくので、その点だけ注意が必要です。
Q. ダリングしていない板でも大丈夫?
A. 問題ありません。我が家もダリングしていない雪山用の板で滑ったことがありますが、引っかかることもマットが傷むこともありませんでした。板が1本しかない方も安心して始められます。
Q. 板の長さは何cmがいい?
A. 我が家は154cmを使っています。マット18枚(約2m四方)でも問題なく動けますが、スペースが狭いなら短い板のほうが扱いやすいのは確かです。手持ちの板があるなら、まずはそれで試してみてください。
Q. 子ども用に道具を買い足す必要は?
A. 必要ありません。我が家の4歳の娘は、雪山で使っている板・ブーツ・バインディングをそのまま使っています。跳んだり回ったりしない年齢なら、道具への負担もほとんどありません。
Q. ワックスは塗ったほうがいい?
A. momentumから人工芝専用のワックスが販売されており、滑走性とソール保護の効果があるとされています。我が家はまだ試していませんが、今後導入して比較する予定です。
Q. 板は屋外に置きっぱなしでいい?
A. 我が家はバインディングを付けたまま置いていますが、直射日光と雨ざらしは避けるべきです。板の劣化やバインディングのパーツ傷みにつながります。使わないときは物置や軒下に入れるのが無難でしょう。
まとめ:板がないことは、始めない理由にならない
- 我が家は10年前のYONEX 4XP(154cm)を芝トレ用に回している
- 庭のマットでも施設の人工芝でも、ソールが明確に傷んだことはない
- ダリングは必須ではない。未処理の雪山用の板でも問題なく滑れた
- バインディングは付けっぱなしにすることで、準備ゼロの環境を作れる
- ブーツは雪山と同じもの。4歳の娘も冬と同じ装備で練習している
芝トレを始めるハードルは、実はマット代だけです。板もバインディングもブーツも、家にあるもので十分に始められました。
押し入れに眠っている古い板があるなら、それは「オフシーズンも上達し続けるための道具」に生まれ変わります。処分を考えていた板があるなら、ぜひ一度、芝の上に持ち出してみてください。
我が家のマット選び(18枚・5万円)と、競合との比較はこちらの記事でどうぞ↓



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