スウェーデンハウスの後悔・デメリット6つ|実際に住んでわかったこと

家づくり

「スウェーデンハウスが気になるけど、実際に住んでみてどうなの?」——検討中に一番気になるのは、ネットで見かける後悔・デメリット情報が本当なのかではないでしょうか。

私たちは2025年7月から、スウェーデンハウスの規格住宅「ヘンマベスト」で暮らしています。家を建てる前、私もネットで「スウェーデンハウス 後悔」「デメリット」などと検索していました。

そこで見つけたネットでよく挙がる6つの後悔ポイントについて、実際に住んでいる施主として正直に感想を話していきます。「これは本当だった」「ここはネットの情報と違った」を率直にお伝えします。

同じように検討されている方が、不安を解消したうえで判断できる記事になれば嬉しいです。

  1. 「木製サッシのメンテナンスが大変」は本当か?
    1. ネットでよく見る後悔ポイント
    2. ネットの情報を整理してみた
    3. ネットで見る施主の声
    4. 施主としての感想
    5. 💡 後悔しないためのポイント
  2. 「冬の乾燥が激しい」は本当か?
    1. ネットでよく見る後悔ポイント
    2. ネットの情報を整理してみた
    3. ネットで見る施主の声
    4. 一方で、結露ゼロのメリットでもある
    5. 施主としての感想
    6. 💡 後悔しないためのポイント
  3. 「夏は意外と暑い」は本当か?
    1. ネットでよく見る後悔ポイント
    2. ネットの情報を整理してみた
    3. ネットで見る施主の声
    4. 夏の対策は設計段階から
    5. 施主としての感想
    6. 💡 後悔しないためのポイント
  4. 「網戸が使いにくい・費用がかかる」は本当か?
    1. ネットでよく見る後悔ポイント
    2. そもそもなぜ網戸が標準装備でないのか?
    3. 問題①:虫が入りやすい構造
    4. 問題②:網戸は1枚ずつオプション費用がかかる
    5. ネットで見る施主の声
    6. 施主としての感想
    7. 💡 後悔しないためのポイント
  5. 「建築費・オプションが高すぎる」は本当か?
    1. ネットでよく見る後悔ポイント
    2. ネットの情報を整理してみた:坪単価だけでは測れない「真の総額」
    3. ネットで見る施主の声
    4. それでも「コスパが悪い」わけではない
    5. 施主としての感想
    6. 💡 後悔しないためのポイント
  6. 「間取りの自由度が低い」は本当か?
    1. ネットでよく見る後悔ポイント
    2. モノボックス構造とは?
    3. 制約①:大開口・大空間の制限
    4. 制約②:市販家具・カーテンが合いにくい
    5. 制約③:ヘンマベストは規格住宅ならではの制約もある
    6. ネットで見る施主の声
    7. ただし、ヘンマベストのプランは実は豊富
    8. 施主としての感想
    9. 💡 後悔しないためのポイント
  7. まとめ:ネットの後悔ポイントは「知っていれば怖くない」
    1. ネットの後悔ポイント × 施主の答え(要約)

「木製サッシのメンテナンスが大変」は本当か?

ネットでよく見る後悔ポイント

スウェーデンハウスで検索すると、最も多くヒットする後悔ポイントがこれです。「木製サッシはおしゃれだけどメンテナンスが大変」という声が目立ちます。また、「定期的な塗装が必要で費用もかかる」という意見も多数見られます。

ネットの情報を整理してみた

なぜ定期的な塗装が必要なのか

木材は紫外線・雨・温度変化にさらされ続けます。すると、塗膜が劣化して木地がむき出しになります。その結果、木材が乾燥してひび割れ、最終的には腐食・シロアリの被害にまで発展することも。

これを防ぐために、木部用の防腐・防カビ塗料を定期的に塗り直す必要があります。代表的なものはキシラデコールやスウェーデンハウス純正水性塗料のキュロールです。

📌 推奨メンテナンス頻度(スウェーデンハウス公式目安)

入居後2〜3年で初回塗装、その後は2〜5年ごとが目安。ただし、南向き・西向きなど日当たりや風雨の影響が強い箇所はより短いサイクルが必要。

窓は180度回転するためDIY可能

スウェーデンハウスの窓は、約180度回転する仕様です。そのため、2階の窓もガラス面・サッシの大部分を室内側から塗装できます。これはDIYには大きなメリットです。しかし、窓の枚数が多いと相当な時間と労力がかかります。

メンテナンス費用の目安

方法 費用目安 特徴
DIY(木製サッシのみ) 塗料1缶 約12,000円〜 窓枚数×塗料代。半日〜丸1日の作業。
業者委託(木製サッシのみ) 1回 20〜30万円 専門業者に依頼。スウェーデンハウス施工経験のある業者を選ぶこと。
外壁+屋根の大規模塗装 1回 180〜230万円 10〜15年ごとに実施。足場を組む大がかりな工事。外壁だけで100〜150万円、屋根で80万円が目安。

30年間の累計メンテナンス費用には、明確な試算があります。DIY中心であれば400〜500万円、すべて業者委託にすると600〜800万円台です。なお「ヒュースドクトル50」は無料ですが、あくまで定期検診とアドバイスのみ。つまり、実際の補修・塗装工事費用は全額自己負担です。

ネットで見る施主の声

  • 「木製サッシがおしゃれで選んだが、2〜3年ごとに塗装が必要だとは思っていなかった。休日のほとんどが窓の塗装で潰れてしまった年もある。」(施主 ブログより)
  • 「メンテナンスを楽しめる人に向いている家。逆にメンテナンスが面倒な人にはおすすめできない。」(施主 口コミより)

施主としての感想

築25年の義実家から聞いたリアルな声

我が家はまだ築1年未満です。そのため、本格的なメンテナンスはまだ実施していません。ただ、隣に住む義実家もスウェーデンハウスで築25年以上。これまでに何度も塗装を経験してきた義父母から、リアルな感想を聞くことができました。

義父母いわく、「一度に全部の窓をまとめてやろうとすると確かに大変」とのこと。しかし、「塗装の頻度自体は3〜5年に1回なので、週末ごとに数枚ずつ分けて進めれば、それほど負担には感じない」と話していました。むしろ、自分の手で塗り直していくうちに、家への愛着がどんどん深まっていくとも教えてくれました。

外壁・屋根メンテはどの家でも発生する

もうひとつ、検討中の方に伝えたいことがあります。それは外壁・屋根のメンテナンスはスウェーデンハウスに限った話ではないということ。どのハウスメーカーで建てても10〜15年スパンで外壁塗装は発生します。また、塗装系の屋根材であれば屋根塗装も同様です。

「スウェーデンハウスだから特別にメンテ費用がかかる」というネット上の印象。しかし木製サッシの部分を除けば、他社と大きな差はないというのが私の見解です。屋根の塗装が気になる方は、設計段階で瓦屋根を選んでおけば、屋根のメンテはほぼ不要になります。

💡 後悔しないためのポイント

①一度に全部の窓をまとめて塗装しようとせず、週末ごとに数枚ずつ分けて進めると負担が少ない
②入居後すぐにメンテナンス講習会に参加し、塗装方法を習得しておく(自分の手で塗ると家への愛着も深まる)
③外壁・屋根のメンテはどのハウスメーカーでも10〜15年スパンで発生するもの。スウェーデンハウスだけ特別に高いわけではない
④屋根メンテを最小化したい場合は、設計段階で瓦屋根を選んでおくと将来の負担がほぼなくなる

「冬の乾燥が激しい」は本当か?

ネットでよく見る後悔ポイント

「冬の乾燥がひどい」「加湿器が何台あっても足りない」——こうした声は、スウェーデンハウスオーナーのブログや口コミで非常に多く見られます。気密性の高さが生み出す快適さの一方で、冬の室内湿度の低下は避けられない問題だと言われています。

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📌 乾燥のメカニズム

高気密住宅で冬に乾燥する主な原因は「エアコンのせい」ではありません。空気は温度が高いほど多くの水分を保持できます。外の冷たい空気(絶対湿度が低い)が換気で少量入ってくると、その空気が室内で暖められ、相対湿度がさらに下がります。つまり、C値0.64という高気密性が逆に「外からの湿気を遮断してしまう」ことが、乾燥を助長させる一因です。

冬場の室内湿度は30〜36%台

実際のオーナーの計測データを見てみましょう。12月〜2月の室内湿度は30〜36%台になることが多いと報告されています。一般的に快適とされる湿度は40〜60%なので、明確に乾燥した環境です。

また、木材には調湿効果もあります。しかし、木自体が水分を吸ってしまうため、逆に室内の湿度がさらに下がるという側面もあります。

ネットで見る施主の声

  • 「加湿器を3台同時稼動させても湿度が全然上がらない。湿度計がLOW表示になる。」(施主 Xより)
  • 「乾燥しているのは本当。加湿器1台を24時間稼動で50%いければよいほうです。ただ洗濯物はよく乾きますね。」(施主 ブログより)
  • 「冬場の湿度は30%程度まで落ち込みます。問題なければ加湿器の使用をおすすめします。」(施主 Q&Aより)

一方で、結露ゼロのメリットでもある

乾燥は確かに不快です。しかし、「絶対に結露が発生しない」という大きなメリットでもあります。その結果、結露によるカビ・ダニの発生リスクが極めて低くなります。特に、アレルギー体質の方やお子さんがいるご家庭にとっては大きなプラスです。つまり、乾燥と結露ゼロはトレードオフとして理解しておくことが大切です。

施主としての感想

ネットで言われている通り、冬場はやはり乾燥します。ただ我が家では、対策をシンプルに絞ることで快適に過ごせています。

寝室にスチーム式加湿器1台で十分

具体的には、夜寝るときだけ、寝室で象印のスチーム式加湿器を1台稼働。これだけで十分です。スチーム式は気化式より加湿量が多く、寝ている間にしっかり湿度を保ってくれます。

湿度を上げると体感温度も上がる

ここで実感しているのが、湿度を上げると体感温度も上がるということ。湿度が30%台のときと50%前後のときでは、同じ室温でも明らかに体感が違います。その結果、エアコンの設定温度を必要以上に上げずに済んでいます。つまり、暖房コストの面でもメリットを感じています。

夜の室内干しが加湿&洗濯の一石二鳥

もうひとつ、我が家で意外と効いているのが夜に洗濯物を室内干しすること。一般的な家だと「夜干しは乾かない・臭う」というイメージがあると思います。しかし、スウェーデンハウスは違いました。気密性と24時間換気のおかげで、除湿機なしで朝にはきちんと乾いているのです。加湿しながら洗濯も済ませられる一石二鳥で、本当に便利だと感じています。

結露については、別記事で詳しく書いていますので、気になる方はそちらをご覧ください。
👉 スウェーデンハウスの結露の真実

💡 後悔しないためのポイント

①加湿器は気化式より加湿量が多いスチーム式を選ぶ(象印などがおすすめ)
②全部屋に設置せず、夜寝るときに寝室で1台稼働させるだけでも十分な効果がある
③洗濯物の夜室内干しは除湿機なしでも朝には乾き、加湿も兼ねられる一石二鳥
④湿度を上げると体感温度も上がるため、エアコンの設定温度を下げられて暖房コスト削減にもつながる

「夏は意外と暑い」は本当か?

ネットでよく見る後悔ポイント

「高断熱=冬暖かく夏涼しい、は半分正解でしかない」「スウェーデンハウスの夏はむしろ蒸し暑い」——検討段階で最もモヤっとする情報がこれではないでしょうか。スウェーデンハウスの営業担当者でさえ「夏の快適性は冬を10とすると7くらい」と正直に認めることがあるそうです。

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高気密・高断熱は夏に逆効果になる?

高断熱・高気密住宅は「外の温度変化を遮断する」性能を持っています。これは冬(暖かさを逃がさない)には絶大な効果を発揮します。しかし、夏には別の問題が生じます。つまり、一度室内に入った熱を逃がしにくいのです。

窓からの日射と湿気が課題

特に日射対策をしていない場合、窓から入る太陽光によって室内の温度が急上昇します。実測データでは晴天の夏日(外気最高気温35℃)の例があります。エアコンありで室内温度27℃・湿度73%という報告です。つまり、「気温は抑えられても湿気がこもりやすい」という声が聞かれます。

ネットで見る施主の声

  • 「3回の夏を経験して言えるのは、スウェーデンハウスの夏は暑いということ。エアコンを一日中つけっぱなしにしていても蒸し暑く、快適にするには湿度コントロールが必要。」(施主 ブログより)
  • 「特に朝日が強烈で、東側の窓から入る朝日でじりじり暑くなる。エアコンは頑張っているが電気代にも影響する。対策としてオーニングをつけた。」(施主 ブログより)
  • 「冬は1台のエアコンで済んだが、夏は各部屋に1台、せめて各階に1台ないと厳しい。」(施主 口コミより)

夏の対策は設計段階から

この問題を解決するためには、「日射を室内に入れない」日射遮蔽が最も重要です。もちろん後付けも可能。しかし、打ち合わせ段階から盛り込んでおくと費用・仕上がりともにスムーズです。

対策 効果 備考
外付けオーニング(Jオーニング) 窓外側に設置。使わない時は収納可能。スウェーデンハウスの木製サッシとの相性も抜群。
外付けブラインド(ヴェネツィアン) 日射を室外で遮断。設計段階でのオプション採用を推奨。
UVカット遮熱フィルム 後付け可能。内側設置なので外付けより効果は落ちる。
高性能カーテン・ロールスクリーン 室内遮熱のため、一度入った熱を完全には防げない。

施主としての感想

2025年夏は入居直後の夏でした。しかし、ネットで言われているほど「夏は暑い」という印象は受けませんでした。むしろ、設計段階での工夫がしっかり効いていると感じています。

軒とバルコニーで日射をコントロール

まず、軒を長めに設計したこと。これだけで日射の入り方がかなり違います。さらに、リビングの大きな窓の上にちょうどバルコニーが被さる配置にしてもらいました。その結果、夏の高い日差しは自然と遮られ、冬の低い日差しはしっかり入ってくる——という理想的なバランスになりました。

再熱除湿エアコンで湿度をコントロール

エアコンは再熱除湿方式のモデルを採用しました。これが想像以上に快適です。つまり、除湿機を別途用意する必要もなく、室内の湿度をしっかりコントロールしてくれます。また、第一種換気のおかげなのか、ネットでよく見る「蒸し暑くてエアコンが効かない」という感覚は我が家ではほとんど感じませんでした。

長期不在後だけは熱がこもる

もちろん、お盆の帰省などで数日家を空けると、戻ったときには室内に熱がこもっています。これは高断熱・高気密の家ならではの宿命だと思います。しかし、エアコンを入れて少し時間が経てば、あとは安定して快適。日常生活レベルでは「ネットで見たほど暑くなかった」というのが正直な感想です。

💡 後悔しないためのポイント

①打ち合わせの早い段階で「軒や庇の出幅」を設計士に相談し、可能な限り長めに設計してもらう
②南向きの大きな窓は、上部にバルコニーや庇を被せる配置にすると、夏の高い日差しを自然に遮り、冬の低い日差しは取り込める理想的なバランスになる
③リビングのエアコンは再熱除湿方式のモデルを選ぶ。除湿機を別途用意しなくても湿度をしっかりコントロールできる
④長期不在後は室内に熱がこもるため、帰宅後すぐにエアコンを稼働させて空気を循環させる

「網戸が使いにくい・費用がかかる」は本当か?

ネットでよく見る後悔ポイント

「網戸が窓の内側にあるから虫が入ってくる」「そもそも網戸が標準装備じゃない」「全窓につけると結構な出費」——これもネットで頻繁に目にする後悔ポイントです。スウェーデンハウスの窓の独自構造は多くのメリットをもたらします。しかし、日本の居住環境との「ミスマッチ」として網戸問題が発生します。

そもそもなぜ網戸が標準装備でないのか?

📌 網戸がオプションになっている背景

スウェーデンでは基本的に「窓を開けて換気する」習慣がほとんどありません。外気温が低いため換気は換気システムで行い、虫自体も日本ほど多くない環境のためです。スウェーデンハウスには24時間熱交換型換気システム(第一種換気)が標準装備されており「窓を開けなくても空気はきれい」というのが北欧的な前提です。

問題①:虫が入りやすい構造

スウェーデンハウスの窓は外側に向かって開き、約180度回転します。一方、網戸は窓の内側に設置されます。そのため、窓を開ける際は「先に内側の網戸を全開にしてから窓を開ける」操作が必要です。この動作の際に、網戸に止まっていた虫が室内に侵入しやすくなります。また、窓を閉める時も「窓を閉じる→網戸を閉じる」の順番を守らないと虫が入ります。

問題②:網戸は1枚ずつオプション費用がかかる

網戸はすべての窓に標準でつくわけではありません。つまり、1枚ごとのオプションです。種類によって費用は異なりますが、プリーツ式・横引きロール式など各タイプがあります。窓の数が多いほど総額が増します。「費用がかかるから最低限にした結果、網戸のない部屋では窓が開けられない」という後悔も多数報告されています。

網戸の種類 費用の目安(参考) 特徴
横引きロール式 1枚 1.5万〜3万円 コンパクトに収納できる。使い勝手が良い。
プリーツ折りたたみ式 1枚 2〜4万円程度 蛇腹状に畳めてスッキリする。引き戸・掃き出し窓向き。

ネットで見る施主の声

  • 「虫が多い田舎に住んでいるのもあり、網戸がない部屋は窓を開けられず、自然に換気したくてもできない。網戸は外側にないと不便だった。」(施主 口コミより)
  • 「カーテンも網戸も標準仕様に含まれない点は見落としがちです。打ち合わせの早い段階で標準仕様の範囲を確認しておくべきでした。」(施主 口コミより)

施主としての感想

我が家では、開ける可能性のある窓のほとんど全てに網戸をつけました。しかし、実際に住んでみて感じているのは、網戸は最低限で良かったかもしれないということ。理由は大きく2つあります。

理由①:そもそも窓を開ける必要がない

ひとつ目は、高気密性能と24時間第一種換気のおかげで、そもそも窓を開ける必要がほとんどないこと。窓を閉め切ったままでも約2時間に一度は家中の空気が入れ替わります。つまり、「換気のために窓を開ける」という発想自体が、住んでみると自然と消えていきました。

理由②:窓を開けたい時期がそもそも短い

ふたつ目は、窓を気持ちよく開けられる時期がそもそも限られていること。昨今は花粉の飛散量が多く春は窓を開けにくいです。また、夏は外気が暑すぎてエアコンを使った方が快適。冬はもちろん寒くて開けたくない——となると、結局窓を開けたくなるのは初夏と秋のごく短い期間だけでした。

田舎住みでも内側網戸で実用上問題なし

なお我が家は田舎にあり、周囲には田畑も多く、客観的に見れば虫の多い地域です。しかし入居以来、網戸が原因で虫が大量に入ってきた経験は一度もありません。また、大きな虫が室内に侵入してきたこともありません。「内側網戸は虫が入りやすい」というネット上の懸念。しかし、開閉の順番に少し気をつければ実用上ほとんど問題ないというのが実感です。

これから建てる方には、「全窓につけるのではなく、実際に開ける可能性のある窓だけに絞る」という選択肢を、ぜひ一度検討してみてほしいと思います。

💡 後悔しないためのポイント

①網戸は全窓ではなく「実際に開ける可能性のある窓」だけに絞る
②24時間第一種換気が標準装備のため、換気目的で窓を開ける必要はほぼないと理解しておく
③網戸は後付けも可能なので、迷ったら最低限から始めて、住んでみて必要に応じて追加する
④内側網戸でも「窓→網戸」の開閉順を守れば、虫の侵入は実用上ほとんど問題ない

「建築費・オプションが高すぎる」は本当か?

ネットでよく見る後悔ポイント

スウェーデンハウスについてネットで調べると、必ずと言っていいほど出てくるのが「価格の高さ」です。本体価格だけではありません。「カーテン・照明・外構まで含めると想定の1.5倍になった」「見積もりにないコストが次々出てきた」という声が目立ちます。

ネットの情報を整理してみた:坪単価だけでは測れない「真の総額」

費用項目 目安 見落とされがちな理由
建物本体価格 坪75〜120万円(平均約106万円) スウェーデン現地工場製造+輸送費+高性能建材によりトップクラスに高い。
カーテン・ブラインド 数十万円〜 1,200mmモジュールのため市販カーテンがほぼ使えない。全窓オーダー必須。「想定外の支出だった」という声が非常に多い。
網戸・照明・エアコン 各数万〜 これらは標準仕様に含まれないため、全て別途必要。
造作・オプション 追加ごとに数万〜数十万円 棚板1枚追加するだけでも工費が発生。モデルハウスに近づけようとすると金額が膨らみやすい。
外構工事 200〜300万円以上 建物とは別費用。スウェーデンハウスの外観を活かすには外構も北欧テイストにしたくなり高額になりやすい。
将来のメンテナンス費用 30年累計 DIY中心400〜500万円/業者委託600〜800万円台 「ヒュースドクトルがあるから安心」と誤解しがち。実際の補修費は自己負担。

ネットで見る施主の声

  • 「輸入住宅なので設備・部材・建具とにかくお金がかかった。イメージ的には外国車に近い。どんどん金額が上昇していき、将来設計を考えると不安になった瞬間もある。」(施主 口コミより)
  • 「カーテンをオーダーで揃えると数十万円になった。窓のサイズが特殊なので既製品が合わないとは知らなかった。」(施主 口コミより)

それでも「コスパが悪い」わけではない

スウェーデンハウスの高額な理由には、明確な根拠があります。木製サッシ・3層ガラス・24時間熱交換型換気システム・50年の定期検診が、全て標準に含まれています。他社でこれらを後付けすると、同様か上回るコストになります。したがって、「初期費用は高いが30年・50年で見れば総コストは合理的」という視点が大切です。

施主としての感想

最初の見積もりから約150万円の上振れ

我が家の場合、契約前の段階で間取りを何度か変更しました。そのこともあり、最初の見積もりから最終契約額までで約150万円ほど上振れしました。打ち合わせを重ねるうちに「ここはこうしたい」が増えていきました。つまり、気づけば積み上がっていた、というのが正直なところです。

契約前に「決め切る」ことが最大の節約

この経験から強くお伝えしたいのは、契約前にできる限り間取りを決め切るべきということ。さらに、「これ以上オプションは追加しない」と言い切れる状態にしてから価格交渉に入るのが理想です。なぜなら、契約後の追加・変更は、一つひとつは数万円でも積み重なるとあっという間に数十万〜数百万円規模になるからです。

逆に、契約前に「想定されるオプションをすべて盛り込んだ総額」で交渉に臨めば、値引き幅も大きくなりやすいです。また、後から「こんなはずじゃなかった」という焦りも生まれません。

照明・エアコン・カーテンは施主支給で節約

コストを抑えるために我が家で実践したことがあります。それは、照明・エアコン・カーテンなどをできるだけ施主支給にすること。スウェーデンハウス経由で揃えると割高になりがちです。そこで、自分で家電量販店やネットショップで選び、取り付けだけお願いする方式に切り替えました。同じグレードでも、トータルでかなりの節約になっています。

外構は地元業者に分離発注

もうひとつ大きかったのが外構です。スウェーデンハウスに外構までまとめて依頼すると、どうしても高額になります。そのため、我が家では地元の外構業者に直接お願いしました。北欧テイストに合わせたいイメージをしっかり伝えた結果、コストを抑えながら理想に近い仕上がりに。今でも「分離して正解だった」と感じています。

これから建てる方には、①契約前にどれだけ決め切れるか、②施主支給・外構分離で何を削れるか、この2点をぜひ意識してほしいと思います。

💡 後悔しないためのポイント

①契約前にできるだけ間取り・オプションを決め切ってから価格交渉に入る。契約後の追加・変更は値引きが効きにくく、コストが積み上がりやすい
②照明・エアコン・カーテンなどは施主支給に切り替えることでトータルコストを大きく削減できる(同じグレードでも家電量販店・ネット購入の方が割安)
③外構はスウェーデンハウスにまとめず、地元の外構業者に直接依頼するとコストを抑えながら理想の仕上がりにできる
④GX補助金・長期優良住宅の住宅ローン控除など使える制度を事前に把握する

「間取りの自由度が低い」は本当か?

ネットでよく見る後悔ポイント

「大きな窓を付けたかったが構造上無理だった」「一般的な家具やカーテンが合わない」——スウェーデンハウスの設計の自由度についても、ネットでよく議論されています。高い耐震性・気密性を実現している「モノボックス構造(木質パネル工法)」。しかし同時に、これが間取りの自由度に制限をもたらすと言われています。

モノボックス構造とは?

📌 モノボックス構造(木質パネル工法)の仕組み

工場で精密に生産された断熱材入りの木質パネル(壁・床・天井)を現場で組み合わせ、建物全体を「箱」として一体化させる工法。柱や梁で「線」支える在来工法と異なり「面」で支えるため、耐震性・気密性が非常に高い。一方で、壁面にパネルを用いるため構造上の制約が生じる。

制約①:大開口・大空間の制限

「壁一面を全部窓にしたい」「柱なしで20畳のLDKを作りたい」といった大開口や大空間は、構造計算の上で困難なケースがあります。また、スウェーデンハウスは1,200mmモジュール(一般住宅の910mmより約1.3倍大きい)を採用しています。そのため、これが窓サイズの上限にも影響します。

制約②:市販家具・カーテンが合いにくい

1,200mmモジュールの影響で、窓や空間のサイズが一般的な規格と異なります。その結果、市販のカーテンがほぼ使えないという問題が生じます(全てオーダーメイドが必要)。さらに、既製品の収納家具の寸法が壁の寸法にぴったり合わないケースも発生します。

制約③:ヘンマベストは規格住宅ならではの制約もある

スウェーデンハウスの規格住宅「ヘンマベスト」を選んだ場合、約200種類のプランから選ぶ形式です。そのため、完全自由設計の注文住宅よりは設計の柔軟性が下がります。

ネットで見る施主の声

  • 「大きな窓をたくさんつけたかったが、構造上の制約があると言われた。事前に把握していれば、設計師との相談でもっとうまく進められたと思う。」(施主 口コミより)
  • 「1,200mmモジュールのため、窓が自社オリジナル規格に限定。市販のカーテンが一切使えず、全部オーダーで揃えると数十万円の出費になった。」(施主 口コミより)

ただし、ヘンマベストのプランは実は豊富

約200種類のプランには「リビング階段あり」「畳スペースあり」「ガレージ付き」など多彩なバリエーションが揃っています。そのため、多くの方が理想に近いプランを見つけています。つまり、「制約があるから悪い」ではなく「制約の中でどう最大化するか」という視点が重要です。

施主としての感想

ヘンマベストでも意外と自由に変更できた

我が家が選んだのは規格住宅の「ヘンマベスト」。ベースとなるプランから選んでカスタマイズしていく形式でした。しかし、実際に打ち合わせを進めてみると、階段の位置や構造上必要な柱・壁以外は、思っていた以上に自由に変更できることに驚きました。間取りを細かく調整できる余地が十分にありました。そのため、住んでみた今でも「規格住宅だから自由度が低い」と感じる場面はほとんどありません

ネットでよく見る「ヘンマベスト=間取りが固定」という印象。しかし実態より少しオーバーに伝わっているかもしれません。約200種類のプランの中から自分たちの暮らし方に近いものをベースに選び、そこから設計士さんと一緒に細部を詰めていく——このプロセスは、ゼロから自由設計するよりも、むしろ「迷子にならず、要点を押さえて決められる」というメリットも大きいと感じました。

ロールスクリーンで市販品問題を解決

窓まわりの市販品問題についても、我が家では工夫で乗り切りました。1,200mmモジュール特有の窓サイズに合わせてカーテンを全てオーダーすると、それなりの出費になります。そこで、カーテンではなくロールスクリーンを多めに採用することにしたのです。

ロールスクリーンであれば市販品でも対応できるサイズが豊富にあります。さらに、施主自身で取り付けまで済ませられるため、想定していたような高額な出費にはなりませんでした。

これから建てる方には、①「規格住宅だから無理」と決めつけず、変更できる範囲を設計士さんに丁寧に確認すること、②カーテンに固執せず、ロールスクリーンやブラインドなど市販品の選択肢も視野に入れることを、ぜひおすすめしたいです。

💡 後悔しないためのポイント

①打ち合わせの段階で「変更できる範囲」を設計士に具体的に確認する。階段の位置や構造上必要な柱・壁以外は、想像以上に自由に調整できる
②ヘンマベストの場合は、自分たちの暮らし方に最も近いベースプランを起点に、設計士と一緒に細部を詰めていく
③窓まわりはカーテンに固執せず、ロールスクリーンやブラインドなど市販品で対応できる選択肢も検討する。施主自身で取り付ければコストを大幅に抑えられる

まとめ:ネットの後悔ポイントは「知っていれば怖くない」

ネットでよく見る6つの後悔ポイントに、施主として正直に答えてきました。

結論をお伝えすると、「ネットに書かれていることの多くは事実。しかし、知って備えていれば後悔にはならない」というのが私の実感です。
木製サッシのメンテナンスは確かに手間です。しかし、あの温かみのある窓は他には代えられない空間の豊かさをもたらしてくれます。
また、乾燥・夏の暑さは対策で十分カバーできます。さらに、費用の高さは性能・アフターサービスと合わせて考えれば長期的に納得できるものです。

つまり、この記事でお伝えしたかったのは「スウェーデンハウスはやめたほうがいい」ではありません。
「ネットで後悔を見て検討をやめる」のではなく、「ネットの情報を知ったうえで備える」こと。これによって、住んでからの満足度はまったく違ってきます。

ネットの後悔ポイント × 施主の答え(要約)

  • 木製サッシのメンテ:手間はかかる。ただし週末ごとに数枚ずつ分けて進めれば負担は最小限。外壁・屋根メンテは他社でも発生
  • 冬の乾燥:湿度30%台は事実。ただしスチーム式加湿器を寝室1台+夜の室内干しで十分対応可能
  • 夏の暑さ:日射が入ると確かに暑い。しかし軒・庇の設計と再熱除湿エアコンで快適にできる
  • 網戸問題:内側網戸は慣れが必要。ただし24時間換気で窓を開ける機会自体が少ないため、最低限で十分
  • 費用の高さ:総額はネット情報どおり高め。ただし契約前の決め切り・施主支給・外構分離で大きく節約可能
  • 間取りの制約:モノボックス構造ゆえの制約はある。ただしヘンマベストでも構造壁以外は意外と自由に変更可能
  • 総括:デメリットを知って備えれば後悔は最小限。住み心地・性能・デザインは他に代えがたい

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